どうしても先回りしてしまう…子どもの「できた!」を奪っていませんか?

どうしても先回りしてしまう…子どもの「できた!」を奪っていませんか?
子育て中、ついつい先回りしてしまう場面ってありませんか?子どもの自主性を育むには、親が一歩引くことも大切です。子どものペースに合わせた関わり方のコツと「できた!」が増える声かけの工夫を紹介します。
目次

子育ての中で、いつまでも親が先回りしていては、子どもの自主性は育ちません。子どもなりに考えて行動する体験を重ねることが、自立心や問題解決力を養います。

例えば、子どもがひとりで靴下を履こうとしているときに先回りしてしまうことはないでしょうか。うまく履けなくてモジモジしていると、つい「はい、こうだよ」と履かせてしまいがち。でもここは本来先回りを我慢するところです。子ども自身で靴下を履く練習をさせてあげましょう。

1. 先回りせずに子どもを見守るためのコツ

子どものペースにゆだねる

子どもは大人よりも時間がかかって当たり前です。モタモタしていても、急かさずに見守りましょう。

失敗しても大丈夫な環境づくり

子どもが自分でチャレンジできるよう、失敗が受け入れられる環境を整えてあげましょう。いきなりゴールにはたどり着けません。できなくて諦めたり、悔しい思いをする経験も必要です。

時間に余裕を持つ

特に朝の準備など、時間に追われているとつい先回りしてしまいがちです。できる限り早寝早起きするなど、ゆとりを持ったスケジュールを立てて、子どものペースに合わせてあげましょう。

2. 子どもの自信を育てる声かけ

子どもの自主性を育むには、ダメ出しより励ましの声かけが効果的です。

スタートのタイミングを褒める

自ら始める姿があっても、いきなりつまずくこともよくあります。状況を見極めながら「まさか、自分で靴下はけるの?」など、最後までやろうとする意欲がふくらむ声かけは効果的です。

プロセスを褒める

「靴下、片方履けたね!あともうひとつ!」「すごいよ!最後まで頑張れそうだね!」と子どもの途中成果を認め、さらに前を向けるように応援しましょう。

成果も褒める

うまくできたら、あたたかい言葉で子どもを褒めてあげてください。「靴下、自分ではけたね!」「あきらめないで2つともはけたんだね!」と具体的に褒めると、子どもの自信になります。靴下の裏表が逆でも、最後までできたことを認めて褒めてあげましょう。

子育てにおける親の役割は見守ることです。子どもがスムーズにできるための準備は、時に子どもの成長の機会を奪ってしまいます。時には先回りせずに子どもを信じて、ゆとりを持って関わってあげましょう。そして、できたことを一緒に喜び、子どもの「もっとやってみたい!」という気持ちを育んでいきたいですね。

ライター/監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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