子育てに悩みはつきもの。
「どうしてうちの子はきちんとできないのだろう」と他人と比べて落ち込んだり、「子どもの都合より自分の都合を優先させてしまった」「思わず感情的に怒鳴ってしまった」など、自分の対応を後悔したり、反省したり。
そんな悩めるご両親への処方箋、肩の力を抜いて子どもと接するためのアイデアが詰まった本をご紹介します。
「コーチング」とは、相手の自発的な行動を促すコミュニケーションのスキル。
1970年代のアメリカで「発見」されたスキルで、優秀なスポーツ選手を育てている名監督や名コーチたちが、選手に対してどのような声のかけ方や関わり方をしているのかを観察して、共通するやり方をまとめあげたもの。
指示や命令をするのではなく、質問や提案をして、相手が自ら考えて行動し、本来持っている可能性を最大限発揮できるようにサポートする接し方です。
おもにビジネスの現場で聞くことが多い言葉ですが、じつは子育てにこそ必要なスキルなんです!
コーチングのプロとして活躍する著者のあべまさい氏が、自らの失敗エピソードを交えながら、親子の関わり方についてコーチングの視点から解説した本がこちら。

2005年に刊行された『おかあさまのためのコーチング』が新装復刊されたもので、聞く・見る・質問する・アクノレッジ(承認する)など、日常生活の中で使える具体的なコーチングスキルがたくさん紹介されています。
ハウツー本ではなく、著者の個人的な体験をコーチングの視点で見つめ直し、子どもや人と関わるときの大切な心構えを教えてくれます。
たとえばスキルのひとつに、「不満をぶつけるのではなく、シンプルにリクエストする」というのがあります。
いつも子どもに「どうして散らかすの!早く片付けて!」と怒鳴りがちですが…ひと呼吸おいて冷静に、「床に置いてある絵本を本棚に入れて」と"お願い"してみたところ、素直に片付けてくれました!
こういうことなんだ!と実感。
日々忙しくしていると、子どもと真正面から向き合い、子どもの時間に付き合うことは、なかなか難しいものですよね。
本当は子どもと一緒の時間をもっと持ちたいのに、と思っている人や、やっぱり子どもの時間に付き合うのは苦手、と考えている人にも、改めて親子の会話を見直すきっかけになる、おすすめの一冊です。
『子どもの「やりたい」を引き出すコーチング』
■著者:あべ まさい
■発売日:2020年10月23日
■発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
■定価:1,400円(税抜)
【目次】
序章 コーチングを知る
第1章 子どもを受け止めるスキル
第2章 子どもに働きかけるスキル
第3章 視点を増やすスキル
第4章 自分の内側に力強さが生まれるスキル
最後の章 子どもから学ぶ
※写真はイメージです
ライター 山口 舞
大学卒業後、テレビ局に勤務。幼児番組などを担当する。退職後、書籍・雑誌の編集に携わり、実用書や英語テキスト等を担当する。現在は、4歳男子の子育てをしながら、児童書の編集、児童文学創作、ソビエト児童文学の翻訳など活動中。
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