
「叱りすぎてしまった」「あんな言い方しなきゃよかった」 そんなふうに自分を責めた経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
特に真面目でがんばり屋のママやパパほど「ちゃんとしなきゃ」「理想の親でいたい」と思いすぎて、かえって苦しくなってしまうことがあります。
でも、子どもが本当に求めているのは「完璧な親」ではありません。 間違えない親でも、常に笑顔でいる親でもなく、 “気持ちに寄り添ってくれる親”こそが、子どもにとってかけがえのない存在なのです。
大人でも失敗することはあるし、感情が爆発することだってあります。 大切なのは、そのあとどうするか。
たとえば、怒りすぎてしまったあとに「さっきはごめんね、ママもちょっと疲れてたの」と素直に謝る。 子どもにとって、その姿こそが学びになります。
「間違ってもいいんだ」「あとで気持ちを伝えればいいんだ」 そんなふうに、“人との関係”の基本を、親の姿から学んでいくのです。
つまり、親の失敗もまた、子どもにとっては大切な教材。 完璧である必要はまったくありません。

子どもが泣いたとき、怒ったとき、かんしゃくを起こしたとき。 どうしても「泣かないで」「そんなこと言わないの」と止めたくなりますが、 まずは「そう思ったんだね」「イヤだったんだよね」と気持ちを代弁してあげることが、心の栄養になります。
親に気持ちを受け止めてもらえることで、「自分の感情は大切にしてもらえるんだ」と子どもは感じることができます。
寄り添うとは、子どもの気持ちに“共感しようとすること”。 必ずしも完全に理解する必要はありません。 「わかろうとしてくれている」と感じることこそが、子どもにとって一番の安心感になります。
忙しい毎日、すべてに丁寧に向き合うことは難しいものです。 でも、ほんの少しの「目を合わせる」「笑いかける」「聞いてあげる」だけでも、子どもは「パパやママと心がつながっている」と感じられます。
子どもにとって、親の存在は“心の基地”です。 安心できる場所があるからこそ、外の世界に出ていけるし、挑戦もできるようになります。
完璧な家じゃなくてもいい。 完璧な関わり方ができなくてもいい。
大切なのは、「あなたが大切だよ」「ここにいていいんだよ」というメッセージを、日常の中で少しずつ伝えていくことです。
ときには、疲れて余裕がなくて、怒ってしまったり、ちゃんと関われなかったりする日もあるでしょう。
そんなときは、「今日できなかった」と落ち込むよりも「また明日、子どもにやさしくしてみよう」と思えたら、それだけで十分です。
子育てはマラソンのようなもの。 一日一日が完璧でなくても、寄り添おうとする気持ちがあれば、それは確実に子どもの心に積み重なっていきます。
子どもにとって必要なのは、“完璧な親”ではありません。 嬉しいときに一緒に笑い、悲しいときにそばにいてくれる。 自分の気持ちに耳を傾けてくれる…そんな親の存在です。
子育てに正解はありません。 けれど「この子の気持ちを大事にしたい」と思っているあなたは、もうすでに“十分すぎるほど立派な親”なのです。
大切なのは、うまくやることより、「寄り添いたい」と願う心。 その想いが、子どもにとっての一番の安心となり、強さとなります。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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