子育てしていると、「親として立派な姿を見せなければ」「自分の関わり方がいけないのかしら」と思い悩むことはありませんか?
子育ては、誰もが手探りで不安の中を進んでいく正解のないもの。一人の人間としての「生き方」に通ずるものでもありますよね。
そんな子育てにおいて、少しでも自信を持って進むためのヒントが得られ、不安が軽くなる本を、キッズコーチングの専門家で家庭教育アドバイザーのTERUさんに紹介していただきました。
漫画で気負わずに読めるものから、TERUさんのバイブル的な1冊も!この年末年始にじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
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「自立した子どもを育てるために、子どもの心を理解しながら、どういった声かけや接し方が良いかがわかる本です」(TERUさん)
子どもをよい子に育てたい、そう考えるあまり、過剰な声かけや世話のやきすぎで、依存心が強く自立できない子どもが増えているといいます。しかし、将来自分の力で考え、他人と関わりながら生きていくためには、本物の「生きる力」を身につけておくことが大切です。
本書では、本人の気持ちや思考を具体的な行動にしていけるよう促すコミュニケーション技術「コーチング」を用いて、子どもの能力を引き出し、生きる力を育む子育て法を紹介しています。また、著者がワークショップや講演会で実践する子育てプログラム「ハートフルコミュニケーション」をわかりやすく解説した一冊です。
■内容(一部抜粋)
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『子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方』
菅原 裕子
PHP研究所
文庫607円(税込)
「子どもと読める哲学4コマ漫画です。『親としての成長』と考えると、子育てを学ぶ系の本ばかり思い浮かびますが、学びすぎた先にあるのは、できていない自分への不安や焦りだったりします。この一冊はそんな人が抱える悩みや不安な心の原因などを考える助けになる本です。これは実は小学5年生の女の子に教えてもらった本なのですが、大人でも考えさせられる心の本です」(TERUさん)
1匹のブタが主人公の4コマ漫画を読むうちに、気づくと心が軽くなっている、宗教でも心理学でもない、全く新しいタイプの漫画エッセイ。自分の人生に対して「どうして私はこんな性格なんだ」「どうして自分は不幸なんだ」と悩んだときに、その悩みの正体に気づかせてくれます。
主人公の悩めるブタ・シッタカブッタのじたばたする姿を見て、笑いながら、自分の人生も4コマ漫画のように俯瞰して見ることができるのではないでしょうか。漫画だから気軽に読める、漫画だからと侮れない。「心」を語る一冊です。
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『ブッタとシッタカブッタ 1こたえはボクにある』
小泉 吉宏
KADOKAWA
単行本1,045円(税込)/Kindle版(電子書籍)940円(税込)
「子育ては、これから先子どもに何が起こるのかを知っておくだけで、安心できることがたくさんあります。この本は発達心理学を元に、子どもが成長していく過程で、どのような時期にどのようなことが起こるのかを包括的に学べる本です。とても読みやすいと思います!」(TERUさん)
発達心理学とは、人が歳をとるにしたがって変化する心の特徴や法則、その変化の要因について研究する心理学の分野です。幼少期はこの変化が特に大きく、いまの子ども、これからの子どもがどんな心の状態であるのかを知っておくと、子育てする親も子どもへの理解が深まります。
従来のテキストでは、発達心理学の概念や研究者ごとに分類し解説されたものが多く、実際の子育てと照らし合わせるにはわかりにくさがありました。本書は主人公の成長の流れに沿ったひとつのストーリーとして、わかりやすく心の発達を学べるようになっています。
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『まんがでわかる発達心理学』
鈴村 美咲
講談社
単行本1,540円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,540円
「子育てにおいて最も大切なのは”親がどのような考え方で生きるか”ということです。子どもに何を教えるかより、どんな親の姿を見せるかが大事であり、親が素晴らしい考え方で生きていれば子どもも立派に成長していってくれます。なので親として成長したいと思った時にはぜひ、親が人として成長するためのバイブルのような本を持っておくことをオススメします。私のバイブルはこの一冊なので、ご紹介しました」(TERUさん)
『うまくいっている人の考え方』(1999年)と『うまくいっている人の考え方 発展編』(2004年)を合わせて再編した本書。人生がうまくいっている人の特徴は、「自尊心が高いこと」だと著者はいいます。自尊心とは、自分を好きになり、自分を大切にしようとする心のこと。自尊心のある人は、自信に満ちあふれ、失敗を前向きに捉えて次のステップに進む心の余裕があります。
人生のあらゆる局面で影響してくる自尊心を高めることが、うまく生きるための力になり、その姿を子どもに見せることが子どもの成長にも繋がるのです。本書では、自信を身につけ、素晴らしい人間関係を築くための100の方法を紹介しています。
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『うまくいっている人の考え方』
ジェリー・ミンチントン(著)、弓場隆(訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
1,100円(税込)
「この本は、親の子育てとそれを受けた子どもがどのように感じてどのように成長しているのかの実例を多く紹介してくれているため、短期的になりがちな子育ての視野をグッと広げてくれる一冊です!」(TERUさん)
「一流の育て方」とは、「一流の子ども」を育てるという意味ではなく、「育て方」の目線を高めることを意味しています。本書では、起業や特許取得など強いリーダーシップを発揮した人へのアンケート調査を起点に、成人した子どもに「感謝される育て方」を紹介しています。また、各章ではビジネスリーダーの「人材育成方法」と、本書との共通点も扱われています。
周りに流されず自分らしい人生を選んで自己実現できる力を育む「主体的なリーダーシップの伸ばし方」を主題としつつ、育てられ方・育て方の理解を通じて、自分自身を深く理解する「自己啓発本」としても読むことのできる一冊です。
■内容(一部抜粋)
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『一流の育て方-ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』
ムーギー・キム/ミセス・パンプキン(著)
ダイヤモンド社
単行本1,260円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,426円
「子育ては親育て」ともよく言うように、まずは親自身の不安を取り除き、自信を持つこと。そして子どもを知って向き合うこと。
いま自分が悩んでいることはなにか、どうなりたいと思っているのかを考えてみて、自分に合う本と出会えると、ぐっと前に進めるような気がします。「なにかヒントがほしいな」と思ったら、息抜きのつもりで本を手にとってみてはいかがでしょうか。
家庭教育アドバイザー TERU
幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku
ライター 西方 香澄
徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。
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