優しい子の親の特徴は?思いやりのある子・素直な子に育てる子育てのヒントも紹介

優しい子の親の特徴は?思いやりのある子・素直な子に育てる子育てのヒントも紹介
大切なわが子だからこそ、優しい性格の子どもに育ってほしいと願うものですよね。思いやりのある子どもや素直な子どもは、どのような環境で育つことが多いのでしょうか。子どもの優しい心を育てるヒントを、保育士経験のあるライターが解説します。子どもへの接し方について具体的な例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次

大切なわが子には、周りから愛される存在になるためにも優しい子どもに育ってほしいと思うのは、多くの保護者の願いでしょう。

では優しい子どもの親には、特徴や傾向があるのでしょうか。

「こう育てれば必ず子どもはこう育つ」という法則はありませんが、保育士をしていた経験から、子どもの心の育ちに関するヒントを紹介します。

優しい子・思いやりのある子に育てるには?

子どもにとって、もっとも身近な人はママやパパでしょう。子どもの心の育ちには、ママやパパの接し方が大きく影響します。
周りに優しくする方法を知らなければ、優しい行動は取れません。優しくされた経験のある子どもは、周りに優しくする方法を知っています。

また優しさや思いやりには、相手の気持ちを想像したり、これから起こることを予測する力が必要です。

認知力や想像力、判断力が育つことで、「悲しいだろうから温かい言葉をかけよう」「このままでは転んでしまうだろうから手を差し伸べよう」と行動できます。
優しさや思いやりは、考える力があってはじめて生まれるものです。

必要な力が身につき、優しさや思いやる心が育ち始めるのは3歳頃からと言われています。幼児期は、心の育ちに影響を与える大切な時期ですね。

そもそも「優しい子」ってどんな子?

数値では測れない抽象的なものだからこそ、改めて「優しさ」そのものを考えておくことは子育てのヒントとなるかもしれません。

「優しい子ども」と聞いて、どんな姿を想像しますか?友だちにおもちゃを貸す姿・母の日や父の日に手紙を贈る姿・妹や弟におやつを多く分ける姿など、色々思い描けますね。 目に見える優しい行動のほかにも、じつは「優しさ」が隠れているかもしれません。

着替えやお支度に時間のかかる友だちのことも文句ひとつ言わずに待つ姿・動物が痛がらないようにそっと触れる姿・友だちのブロック作品を壊さないように歩く姿にも、優しさがあります。
優しさをはぐくむためには、ママやパパ自身の、優しさを見つけるアンテナを研ぎ澄ませておくことも大切。

子どもの優しさに気づいて褒める機会がおのずと増え、優しい心がさらに育っていくでしょう。

優しい子の親の特徴からみる子育てのポイント

優しい子どものママ・パパの特徴をふまえて、優しさをはぐくむ接し方の具体例を紹介します。
完全に正しい方法や、絶対的な法則がないのが子育ての奥深いところ。特定の方法で接したからといって、必ず優しい子どもに育つとは限りません。

子どもには、自分で育つ力も備わっています。ママやパパ以外の人からの影響も受けます。 ママやパパの関わりだけが子どもを形成するわけではないという謙虚さも持ちながら、優しい子どもに育ちやすい環境を整えてみてはいかがでしょうか。

特別なことがなくても褒める

「すてきな絵が描けたね」「がんばって考えたね」など、ふだんから褒められる経験のある子どもは褒められる喜びを知っています。

自分自身が経験することで「こんな言葉をかけられたらうれしいんだ」と学習していくので、温かい言葉や優しい言葉を今度は自分が伝えられるようになるでしょう。
些細なことでも褒められる経験は、周りの人の些細なことに気づく力にもつながっていきます。

子ども自身が思いもしなかったことで褒められるのは、子どもにとって新たな視点が与えられることとも言えるでしょう。

優しさは、相手の気持ちやこれから起こりそうなことに気づく力。まずはママやパパが、小さなことでも気づいて褒めていけるといいですね。

子どもの話を聞き、受け止める

自分の話を聞いてもらえることは、自分を受け入れてもらえること。
身近なママやパパに認められる経験は満たされた感覚となり、子どもの心に余裕が生まれ、感情が比較的安定するでしょう。

だれかに優しくするためには、相手をよく見て、気持ちを推しはかることが必要です。大人だって、自分の心に余裕がなければ他人に構っていられませんよね。
穏やかで温かい気持ちで過ごしていれば、周りに物を分け与えたり、相手の気持ちに寄り添ったりできる余裕が持てるでしょう。

プラス思考

アクシデントが起こったとき、広い心で受け止めることも優しさにつながります。
定刻通りに来なかったバスに対して、イライラするのか「ゆっくり向かうのもいいね」と思うのかはその人の考え方次第です。

不都合なことや不愉快なことに直面しても、プラス思考で捉えられることは大切。感情に任せて誰かを責め立てるのは、優しい姿とはほど遠いですよね。

自分や他人に対して寛容な態度が取れるママやパパのもとでは、子どもも優しく温かい心が持てるでしょう。

ママ・パパが身近なモデルとなる

幼児期の子どもに大きな影響力を持つのは、ママやパパ自身の言動です。子どもは、ママやパパの姿を見て人とのかかわり方を学んでいきます。
友だちのママ・パパや習い事のコーチなどとのかかわり方はもちろん、夫婦間のコミュニケーションも重要。子どもはよく見ています。

些細なことでも「ありがとう」と口に出して伝えたり、相手の体調を心配したり、家庭内で優しいかかわり方が習慣として存在していれば子どもも優しくなるでしょう。

見られているからといって、窮屈に感じたり難しく考えたりする必要はありません。もっとも身近なモデルとして、ごく自然に周りに優しくする方法を伝えていきたいですね。

***

子どもの優しさや思いやる心をはぐくむためには、生活のなかに優しさがあふれていることがポイントです。
たくさんの優しさに触れた子どもは、優しくされる喜びも、優しくする方法も肌で覚えていくでしょう。ぜひ子育てのヒントも参考にしながら、子どもの優しさを伸ばしてみてくださいね。

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執筆者

ライター・保育士 Akari

0・1歳の子どもたちと笑い合い、3・4・5歳の子どもたちと語り合ってきた保育士経験を持つWebライター。おやこ生活に役立つ記事を発信していきたいと思います。コスメライターの資格取得を機に執筆を始めたので、美容Webサイトを中心に執筆中。

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