100万部突破した話題作『怒らない技術』の子育て版『マンガでよくわかる 子どもが変わる怒らない子育て』(フォレスト出版)。
『怒らない子育て』って、いったいどういうこと??そんなことは実現可能なの??
日々、子どもたちのケンカやわがままに怒り疲れている子育て中のライター・河瀬が読んでみました。
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たとえば、子どもが不注意でジュースの入ったコップをこぼしてしまったとき。
わが子には、すかさず「コラーッ!!」
でもそれがママ友の子どもだったら「大丈夫?」
目の前で起きたことは同じなのに、対応を変えることができる。
つまり、怒りはコントロールできる。
そんな話から、この本は始まります。
このコップの話、「確かに!」とハッとさせられませんか?
正直、最初は『怒らない子育て』という言葉には半信半疑でしたが…読み終わるころには「自分もイライラをコントロールできるようにしたい!」とうずうず。
そんな「実践したくなる技術と気づき」が詰まった育児マンガ『子どもが変わる怒らない子育て』をご紹介します!
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ひとり息子をワンオペで育てるママ・みちるさんがこのマンガの主人公。
いつも息子の恭介くんにイライラと怒ってばかり。でも息子の柔道教室の先生の母親である幸子さんから『怒らない子育て』があると教えてもらい、まず「怒りの記録」をつけ始めることを始めます。
みちるさんの「怒りの記録」をのぞいてみると…
・寝る準備をなかなかしない!
・散らかした部屋を片付けない!
・スイミングに遅刻しそうになってイライラ!
・親が添い寝しないと眠れないことにもイライラ…
子育てしていると「あるある」の怒りの山!
しかし、これらの怒りの4分の3はじつは「怒らなくていい」ことだと、幸子さんが解説します。
怒りを「重要・重要でない」×「コントロールできる・できない」の4パターンに分類してみると…
このように分類ごとに対策ができると解説。
「寝る準備をなかなかしない」などは、考え方によっては「3:コントロールできて重要ではない」に当てはまりそうですよね。
約束の時間までに寝るように、時計を気にして行動させることで早く眠らせられそうですし(コントロールできる)、たとえ約束の時間までに寝なかったとしても大して気にする必要はないこと(重要ではない)。
つまり、1~3はじつは怒る必要がないこと!
自分でコントロールできないことや重要ではないことに悩んでいても、雨の日にどうして晴れなかったんだろうと悩み続けるようなもので、要は時間のムダだと言います。
私自身が怒っていることにも、じつはそんな「ムダな怒り」がたくさんあるかも!とまたまた考えさせられました…。
怒るか怒らないかを決めているのは、私たちの「心の枠」によると、この本では解説しています。
「心の枠」とは、たとえば「集合時刻」に対して「きちんと守るべし」という人もいれば、「いろいろな事情があるから、多少守れなくてもしかたがない」という人もいる。
この「どこまで許せるか」という基準のようなものが「心の枠」だそう。
こういう「心の枠」が小さくかつ多い人は、つまりマイルールが多くそのルールに厳しい人。「こうしなきゃいけない」「こうあるべき」という基準が多く、イライラしやすくなります。
でもこの「心の枠」を広げられる呪文があると言います。
それは、自分のイライラに対して「それって誰が決めたの?」と自問自答してみること。
「ごはんの前にお風呂!」
「おにいちゃん おねえちゃん なんだから」
「家事はママの仕事!」
…これらに対して「それって誰が決めたの?」と投げかけてみることで、イライラや怒りと少し間をとることができると言います。そして、「まあ、いいか。時にはこういうこともあるわね」と思えれば、寝るのが多少遅れても寝顔をかわいらしく見守れるようになるとのこと。
振り返ればわが家にも、「それって誰が決めたの?」と子どもが突っ込みたくなるようなシーンは山のようにあるかも…と、反省! そういうときに「まあ、いいか」と思えるようになれば、気持ちはすごくラクになりますね!
ほかにも、親が環境づくりをする大切さや「甘えさせるのと甘やかすことの違い」など、子育てへの大事な気づきがマンガにも解説にも書かれていて、読みながらとても勉強になりました!
マンガの中で印象的だったシーンがあります。
「怒らない子育て」を実践しているのにうまくいかず落ち込むみちるさんに、「自分の怒りも感情も無視しないで ちゃんと伝えることが大切なの」と幸子さんがアドバイス。
「そして伝える際には尊重が大切」「やみくもに怒りを抑えることが『怒らない子育て』じゃない」とも。
この本の後半では、伝え方の大切さについて書かれています。
暴力でわからせたり、ただほめたりすればいいというわけではない。マニュアルに沿ったやり取りをすれば怒らないで済むということでもなく、親が子どもに「どうなってほしいか」をしっかり考えてそれを言葉で伝えていく、ということが一番。
そして最後に、「子どもは育てたように育つ」と。
ガミガミと「ああしなさい こうしなさい」と育てるのではなく、自分で考え行動させていくことで、子ども自身が責任を持って成長していく、だから親はポジティブな言葉で子どもの心に変化を起こしていくことが大切だと。
どんな親でも抱く、「こんな子に育ってほしい」という思い。
それこそがふだんの「伝え方」に反映されていなくてはいけないんだなと、読んで納得。
優しい子に育ってほしいのに、親がガミガミ怒ってばかりではダメですよね。親としての自分たちの言動にもたくさんの気づきと変化をもたらしてくれる1冊ですよ!
『マンガでよくわかる 子どもが変わる怒らない子育て』
著:嶋津良智
漫画:松浦はこ
発行:フォレスト出版
定価:単行本(ソフトカバー)本体1,180円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,359円(税込)
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【わたし的評価】
満足度 ★★★★☆
実践度 ★★★☆☆
読みやすさ ★★★★☆
わかりやすさ★★★★☆
ライター 河瀬 みこと
大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。
2023年春より、念願の「食堂+寺子屋 nuinu(ぬいぬ)」開業。
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