「おつかい」が減っている?幼児期に経験する「おつかい」のメリットとは

「おつかい」が減っている?幼児期に経験する「おつかい」のメリットとは
テレビ番組でおなじみである、幼児期のおつかい風景。ですが、近年はおつかいをする子どもの割合が減少しています。その理由と、おつかいによって得られるメリットをみていきましょう。
目次

おつかいが減っている理由とは?

厚生労働省により、ここ10年間の調査でお手伝いに占めるおつかいの割合が、減少傾向にあると発表されています。実際、街中で子どもが1人でおつかいをしている姿は、あまり見かけません。

おつかいが減少傾向にある背景には、どのような理由があるのでしょうか。

防犯意識の高まり

一番の理由は、防犯意識の高まりであるといえるでしょう。

昨今さまざまな手口の犯罪が横行しており、悲しいニュースが後を絶ちません。不審者情報の数も、増加傾向にあります。

そのため、幼い子どもが1人で安全に歩くことが、難しくなっているというのが事実です。

もちろん、すべての街が危険というわけではありません。ですが、いつ犯罪に巻き込まれるかは予測ができないため、そもそも1人で歩かせないという判断になるのです。

地域密着型店舗の減少

少し前までは、八百屋や魚屋、肉屋といった地域に密着した販売店がたくさんありました。店員とも顔見知りになることが多く、子どもを安心しておつかいに出せる環境が整っていたのです。

ですが、昨今は生鮮食品もスーパーで購入することが増えています。スーパーだとさまざまなものが売っているため、子どもにとって目当てのものを探すことが難しくなっています。

おつかいから得られるメリットとは

では、幼少期におつかいをすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

自己肯定感が高まる

いつもはママ・パパと一緒に行くお買い物を1人でこなすという達成感は、子どもにとって大きな自信に繋がります。自信に繋がる経験を積み重ねていくことで、自己肯定感が高まっていくのです。

万が一失敗したとしても、そこまでの過程や頑張りを十分に褒めてあげてくださいね。

社会経験ができる

おつかいをすることで、今まで知らなかった世界を知ることができます。ママ・パパと行き慣れた場所でも、1人で行くことでさまざまな発見があるでしょう。

自分で目当てのものを探したり、初対面の人とコミュニケーションを図ったりすることで、いつもとは違う社会経験ができるのです。

お金のやり取りを学べる

商品を購入するためには、お金のやり取りが必要です。昨今、電子マネーが普及しているため、現金を見たり触れたりする機会が少しずつ減ってきています。

決められた金額の中で何を選ぶのか、どれくらいお釣りがあるのかなど、実際に触れて考えることで、お金のやり取りについて学ぶことができます。

安全で簡単にできるおつかい紹介

1人でスーパーまで行くことがおつかいではありません。ママ・パパの見守りの元、安全にできる簡単なおつかいを紹介します。

手紙をポストに入れる

金銭のやり取りがないうえに、ポストは自宅から比較的近い距離にあるものです。

まずは、手紙をポストに入れるといった、簡単なおつかいから始めてみるとよいでしょう。しっかりとポストに入れるまで、見守っていてあげてくださいね。

レジを経験する

スーパーで商品を選ぶところまで一緒に行い、レジを通すところをおつかいとして経験します。

レジを経験することで、初対面の人とのコミュニケーションによる社会経験や、お金のやり取りを十分に学ぶことができます。繰り返し経験することで、自信にも繋がっていくでしょう。

まとめ

今回は、子どものおつかいについて解説しました。

社会情勢の変化に伴い、おつかいをする子どもが減少しています。ですが、おつかいをすることで子どもにとって学びがたくさんあるのは、事実です。

まずは安全を考えたうえで、子どもにとってさまざまな経験ができるような環境づくりができるといいですね。

ライター/監修:kana (保育士資格・幼稚園教諭一種免許状)

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執筆者

保育士資格/幼稚園教諭第一種免許 kana

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