事例1)「Aくんに下敷きをこわされた」
事例2)「Bさんが押してきたから押し返しただけなのに、自分(Cさん)だけがおこられた。先生にうそつきって言われるから本当のことを言えなかった」
わが子が家で泣きながらこのような話をしたら、びっくりするのはよくわかります。 どちらの例もお母さんが感情的になり、担任の対応を責めるような文章を連絡帳見開き1ページも書いて出されました。
私が現場検証と複数の目撃証言をもとに事実を整理したところ、実際はつぎのようなものでした。
事例1)→実は自分で壊したことをおうちの人に怒られたくなくて無関係のAくんのせいにしていた。
事例2)→Bさんは遊びたくて背中を軽くたたいたつもりだったのに、暴力を受けたと感じたその子が仕返しとして友だちの体を押していた。
私からの報告を聞いた親御さんは、最初は受け入れがたかった様子。
再度お子さんと話をして落ち着かれたのか、Aさんのお母さんは翌日に連絡帳に子どもの話をそのまま信じた自分が恥ずかしかったと書かれていました。 子どもの話をうのみにしてしまったことを反省されるお母さんの姿に、Aさんはきっといい子に育つだろうと感じたものです。
Bさんは友だちのすることを悪く捉えがちなところがあり、似たようなことが何度もあったので連絡帳でお怒りの問い合わせは少なくなりました。
某映画ではありませんが「事件は学校で起こっている」もの。 子どもには家の顔と学校の顔があるので、実際のところはお子さんの話だけでは分かりません。 お子さんの話に共感しながらも、心の隅では「もしかしたら自分にとって都合のよいことだけを言っているのかもしれない」という視点をもっておくことをおすすめします。

学校での話はよくわからないので、気にかかることは問い合わせた方がよいと思います。 そのときには、質問する形で聞くと失敗することが少ないです。 「家で子どもがこのようなことを言っている。学校の様子はよく分からないので教えてほしい」といった感じです。
わが子の話だけではなく、実際のところを知りたい。わが子にも悪いところがあるかもしれないから、教えてほしい。
このように聞けば、わが子を理解してきちんと育てたいという気持ちが伝わります。 担任から説明があれば、それを踏まえて家でもう一度話をしましょう。 お子さんに非があろうとなかろうと、トラブルは成長の糧になります。 どんな心の人になってほしいのか、まっすぐな言葉で伝えてあげてくださいね。
素直な子になってほしいというのは多くの親御さんの願いです。お子さんのきれいな心も、ときどき濁ることがあることを想定しておきましょう。家族以外にしかってくれる大人が少なくなった近年、親と違う視点から子どもを注意してくれる教員や地域の方は貴重です。わが子が巻き込まれたトラブルに対して、落ち着いて対処できる大人でありたいですよね。
ライター/監修:かなせんせい (・小学校教諭専修免許状・幼稚園教諭第一種免許状・中学校教諭第一種免許状(理科)・高等学校教諭第一種免許状(理科)・図書館司書教諭)
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