雨の日のお家時間も、子どもの創造性を育む「ひみつ基地」にしてみよう

雨の日のお家時間も、子どもの創造性を育む「ひみつ基地」にしてみよう
外遊びができない雨の日、「今日は何して過ごそう…」と悩むことはありませんか? けれど、そんなお家時間も、子どもの想像力をぐっと引き出せるチャンスになります。 お気に入りの布や段ボール、椅子やクッションを使って「ひみつ基地」を作るだけで、いつもの部屋が特別な場所に早変わり。 今日は、雨の日のお家時間を、創造性を育む場所に変えるアイデアをお届けします。
目次

1. 子どもは「自分だけの空間」にワクワクする

大人にはただの椅子と毛布でも、子どもにとってはそこが“お店”になったり、“隠れ家”になったりと、想像の世界がぐんと広がります。 「ここはぼくのお城!」「ママはお客さんね」など、自分の思いつきを自由に形にできる空間が、創造性をぐんぐん育ててくれるのです。

ひみつ基地の中では、子ども自身が主役。 遊びのルールを自分で決めたり、アイデアを出し合ったりする中で、自主性や柔軟な思考も自然と育まれます。

2. 身近な素材で、どんな部屋でも「基地」になる

特別なグッズは必要ありません。

・椅子を並べてその上に毛布をかける

・段ボールを切ってトンネルや壁にする

・クッションを積み重ねて小さな部屋にする

このような簡単な工夫だけで、子どもたちにとっては「自分だけの世界」が出来上がります。 「一緒に基地作ろうか」と声をかければ、作る過程そのものがおやこの楽しい時間になります。

3. 雨の日の「静かな時間」が、創造性を深めてくれる

雨の音を聞きながら、落ち着いた空間の中でゆったり遊ぶ時間は、子どもの内面の世界を広げるのにぴったりです。 基地の中で絵本を読んだり、おままごとをしたり、ごっこ遊びをするだけで、物語をつくる力や想像力が育っていきます。

「雨だからつまらない」ではなく、「雨だからこそできる遊び」を楽しむことで、日常の中にある豊かさに気づけるきっかけにもなります。

4. 「遊びを見守る」ことが、創造性の後押しになる

子どもがひみつ基地で何かに夢中になっているとき、つい手を出したくなることもあるかもしれません。 けれど、そんなときは少し距離をとって「どんなことを考えてるのかな?」と見守ってみてください。

子どもが「自分で考えて、自分でやってみる」時間を持つことが、創造性を大きく伸ばしてくれるのです。 声をかけるなら、「わあ、面白そう!」「それはどうやって作ったの?」と、関心をもって寄り添うようにすると、子どもの中のワクワクもさらに膨らみます。

5. 子どもだけでなく、大人にとっても癒しの空間に

実は、ひみつ基地は子どもだけでなく、大人にとっても心がほっとする空間です。 お布団の中で本を読むような安心感に包まれて、自然と会話も穏やかになります。

「今日はこんなふうに過ごせてよかったね」 「雨の日も悪くないね」

そんな言葉が生まれる、特別なお家時間を過ごすことができます。

まとめ

雨の日は、外に出られず気分が沈みがちかもしれません。 でも、だからこそ「ひみつ基地」という非日常をお家の中でつくることが、子どもの創造力や心の柔軟さを育む大きなきっかけになります。

準備も簡単、片づけも一緒に楽しめば学びにもつながります。 大人が「楽しそうだな」と思える雰囲気をつくるだけで、子どもの遊びはどんどん広がっていきます。

雨の日も、子どもの成長を見守るやさしい時間になりますように。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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