【後編】10年間”義家族にこき使われた私。義父の葬儀当日に離婚届を置いて引っ越した結果

【後編】10年間”義家族にこき使われた私。義父の葬儀当日に離婚届を置いて引っ越した結果
今回は『義父の葬儀当日に離婚届を置いて引っ越した結果』を紹介します。 夫と夫の連れ子の息子、そして義両親と一緒に暮らす主人公。 しかし夫と息子と義母はいつも主人公を見下してきて…。

葬儀の日、姿を消した私。そして最後の計画を実行し…

葬儀の当日。

三人が目を覚ますと、机の上には離婚届だけが置かれ、私の姿はどこにもなかった。

「てかナナコはどこだ!?」

「寝坊? 手続きは全て任せているのに、本当に役に立たないわね!」

「ねえ、お葬式行かなくていいの? ナナコさんがいないと、お葬式の時間も会場も分からないのよ!」

私が葬儀の情報を何も伝えずに家を出たため、三人はパニックに。

私のスマホには、義母から63件もの不在着信が来ていた。

私は仕方なく電話に出た。

『もしもし! なんですかじゃないわよ! あなた今どこにいるの! 葬式はどうするのよ!』

「ご安心ください。もちろんお葬式はしますよ。お母さんたち“抜き”でね」

『はあ!?』

「私は、お父さんの生前の言葉通りに動いただけですもん。…ほら、遺言書」

そう、私は義父から遺言書を預かっていたのだ。

そこには、

「私が去った後のことは全てナナコさんに任す。葬式に妻、息子、孫を呼ぶ必要がないことをここに記す」

と、はっきりと書かれていた。

『ふざけんじゃないわよ!』

「親戚の方たちにも全て話して、納得してもらいましたので。それから、遺産も全て私に託すと書かれています。お母さんや優さんには、一切渡さないとも」

『そんな…!』

「この10年の恩を忘れたのか!」

「私がお世話になったのは、たった一人、お父さんだけよ」

私はそう言い残し、電話を切った。

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監修者

おやこのへや編集部

心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。

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