【多様性の時代】だれとでもなかよくできる子になるための声かけのくふう

【多様性の時代】だれとでもなかよくできる子になるための声かけのくふう
子どもたちが生活する園や学校にはいろいろな子が通っています。だれとでもなかよくなれる子はすてきですよね。人間関係づくりがとくいな子にするために、どのような声かけができるのでしょうか。
目次

元・小学校教員の、かなです。 お子さんが園や学校で、友だちから見るとどんな存在なのか気になりますよね。 友だちに好かれる子になってほしいのは親御さんの願いです。

今の子どもはいろいろな価値観の中で育っている

保育士や教員として保護者とかかわると、本当にさまざまなお子さんがいらっしゃいますし、多様な考え方の家庭があります。 家庭環境のちがう子たちが、日中の長い時間すごす園や学校では、生活習慣や考え方のちがいでいろいろなトラブルが起きているのです。 親御さんに連絡がこないくらいの小さなトラブルは日常茶飯事。 ときには保育士や教師に助けられながら、トラブルを乗り越えて自分の世界を広げています。

子どもが友だちの話をしたときがチャンス!多様性を認める価値観を育てよう

それでもおうちに帰ってから、友だちに言われたりされたりした嫌なことを報告することがあるでしょう。 実はそのときが、誰とでもなかよくなる力を育てるチャンスです!

子どもの話に共感しすぎて相手の子の人格を悪く言うことだけはやめましょう。 自分が不快な原因を、まわりのせいにする癖がついてしまうかもしれません。

人間関係をつくるのが上手なおうちの方は「なんでその子はそんなことを言ったのかな」と、相手のことを考えるよう声をかけています。 嫌な気持ちがおさまらなければ、先生に伝えてみましょう。 相手がなぜいやなことをしたのか聞くことで、自分とはちがう人がいることを学びますし、嫌だったという気持ちを相手に上手に伝えられるようになります。

嫌なことをされたときには、相手を否定するのではなく「あの人はそう思うんだな。自分はそうは思わないけど」が、相手も自分も大切にする合い言葉です。 「ゆるせない」ではなく、「ふーんそうなんだ」くらいの温度感の子が、人間関係を上手につくっています。

だれとでもなかよくできる子は、自分も他人も大切にする

だれとでもなかよくできる子は、自分の考えを押しつけることはしませんし、相手が嫌がっていると分かったら、素直にあやまって改めることができます。 お子さんが嫌な思いをしていると知ったら、親御さんとしてはとても心配かもしれませんが、相手も子ども。 失敗しながら成長している真っ最中です。 子どものお友だちの成長も見守る親御さんや、そのお子さんはとてもすてきですよ。

おわりに

まったくちがう家庭環境の子たちがおなじ教室で一緒に過ごす園や学校は、小さな社会です。 おたがいの失敗を許し合いながら、お友だちと一緒に人間性を磨いてほしいですね。

※もちろんいじめと思われる事例には、毅然とした対応をしていく必要があります。

ライター/監修:かなせんせい(小学校教諭専修免許状、幼稚園教諭第一種免許状、中学校教諭第一種免許状(理科)、高等学校教諭第一種免許状(理科)、図書館司書教諭)

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執筆者

・小学校教諭専修免許状/幼稚園・中学校(理科)・高等学校(理科)教諭第一種免許状/図書館司書教諭免許状資格 かなせんせい

小学校に15年勤務し、教員として子どもや親御さんとかかわってきました。教え方や自分の子育ての経験を保護者に伝えたときに喜んでもらえた経験から、退職してからもライターとして活動しています。

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