「同じ月齢の子に比べて、うちの子の言葉が遅れているかも…」そんな風に言葉の発達が気になるママやパパも多いのではないでしょうか。でも、言葉の発達には個人差があるもの。まずは、お子さんのペースを信じて、ゆったりと構えることが大切です。そこで今回は、保育現場で実践している、言葉の発達を促す言葉かけと遊びのヒントをご紹介します。日常の何気ない関わりの中で、子どもの言葉の芽生えを見つけ、育んでいきましょう。
言葉は、たくさん聞くことから始まります。お子さんの目を見て、優しく語りかけることを心がけましょう。「お話が聞こえるかな?ママの顔を見て」と、子どもの注目を集めてから話すのがコツです。スキンシップを交えながら、表情豊かに話しかけると効果的です。子どもは、言葉だけでなく声のトーンや表情から、コミュニケーションの楽しさを学んでいきます。
子どもに話しかけるときは、ゆっくりとはっきりとした言葉づかいを心がけましょう。そして、繰り返し伝えることが大切です。「あれ、何かな?ほら、ワンワン。ワンワンだね」など、同じ言葉を繰り返し使うことで、子どもは言葉の意味を理解し、真似して話すようになります。保育現場でも、ゆっくり、はっきり、繰り返すことを意識した言葉かけを実践しています。
言葉の発達を促すのに、絵本の読み聞かせはとても有効です。絵本には、美しい言葉、リズミカルな言葉、擬音語や擬態語など、言葉の世界が詰まっています。子どもは、絵本を通して言葉の面白さ、言葉で表現する楽しさを感じ取るのです。読み聞かせのときは、子どもの反応を見ながら、ゆっくりと読むことを心がけましょう。お気に入りの絵本を繰り返し読むのも、言葉の定着に役立ちます。
歌や手遊びも、言葉の発達に欠かせません。「むすんでひらいて」「アルプス一万尺」など、保育現場で親しまれている歌や手遊びは、言葉のリズムや繰り返しが楽しく、子どもの言葉の発達を自然と促してくれます。親子で一緒に歌ったり、手遊びを楽しんだりする中で、子どもは言葉の楽しさを体感していくのです。
ごっこ遊びは、子どもの言葉の発達を促す絶好の機会。お店屋さんごっこ、お医者さんごっこ、お料理ごっこなど、様々な場面を想定して遊ぶ中で、子どもは言葉を使ってコミュニケーションを取る楽しさを学んでいきます。保護者も一緒にごっこ遊びを楽しみ、子どもの言葉に耳を傾けてあげましょう。子どもの言葉をしっかりと受け止め、言葉で返すことが、言葉の発達を後押しするのです。
子どもの言葉の発達を促すには、日常の何気ない関わりが何より大切です。たくさん話しかけ、ゆっくりはっきり繰り返すこと。そして、絵本の読み聞かせや歌、手遊び、ごっこ遊びなどを通して、言葉の楽しさを体感できる機会を作ってあげてください。何より大切なのは、お子さん一人ひとりの言葉の発達のペースを信じて、焦らず、ゆったりと見守ることです。
保育の現場でも、一人ひとりの言葉の芽生えに寄り添いながら、言葉を育む関わりを大切にしています。ご家庭でも、日常の小さな関わりの中に、子どもの言葉を育むヒントがたくさん詰まっているはず。親子のコミュニケーションを楽しみながら、お子さんの言葉の世界が広がっていく瞬間を見守っていきましょう。きっと、かけがえのない親子の絆が、言葉の発達を支える大きな力になるはずです。
ライター/監修:でん吉(保育士資格)
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