「朝、子どもを園に預けるのがつらい」と悩むママパパへ|保育士が伝える、穏やかな朝の時間

「朝、子どもを園に預けるのがつらい」と悩むママパパへ|保育士が伝える、穏やかな朝の時間
「子どもを園に送り出すのが辛くて…」「預ける瞬間、子どもが泣いてしまって…」そんな風に感じているママやパパへ。実は、穏やかな朝の別れは、ちょっとした工夫でつくることができます。
目次

朝の、園に預ける別れの時間に悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。穏やかな朝の時間は、意図的につくれます。保育の現場で大切にしている「朝の別れを安心な時間にするコツ」をお伝えします。

1. 朝の支度は余裕を持って

穏やかな朝の時間を作るために、まずは朝の支度に余裕を持つことから始めてみませんか。

「あと5分で出ないと間に合わない︕」そんな慌ただしさが、子どもの不安を招くことも。 ゆとりを持って支度ができるよう、前の晩から準備しておくのがおすすめです。子どもの着る服を一緒に選んだり、お弁当の下ごしらえをすることもあるでしょう。一緒に余裕の朝支度を習慣づけていけば、きっと穏やかな朝の時間が過ごせるはずです。

ママもパパも、ゆったりとした気持ちで一日をスタートできますように。

2. 「行ってきます」の笑顔を大切に

どんなに忙しい朝でも、子どもとの別れの時間は心を込めて過ごしたいですね。

園でも「みんな、笑顔で『行ってきます』ができたね」と、一日の始まりを明るい雰囲気で迎えることを心がけています。ご家庭でも「楽しんでいってらっしゃいね」「お迎えを楽しみにしているよ」。そう笑顔で伝えられる朝の別れのひとときを、ぜひ大切にしてみてください。笑顔には笑顔が返ってくる。

そんな朝の習慣ができると素敵ですね。

3. 「また会えるね」の約束を忘れずに

「行ってきます」の言葉とともに「また会えるね」の約束も忘れずに。

「お迎え、楽しみに待っているからね」「帰ってきたら、今日あったことを聞かせてね」。そんな言葉を添えることで、子どもの不安は少しばかり小さくなります。別れの寂しさより、再会の楽しみを大きく感じられるような意識付けをしていきましょう離れていても、心はつながっている。

そんな安心感が、子どもの一日をそっと支えてくれるはずです。

4. お気に入りのものを一緒に

「お母さんと離れるのが心配…」そんな子どもの気持ちに寄り添うなら、お気に入りのものを一緒に持たせるのもおすすめです。

ママの手作りマスコット、お気に入りのハンカチ、大切な絵本など、園の許可があれば、子どもの心の拠り所になるものを選んであげましょう。「このぬいぐるみがいれば、ママと離れていても大丈夫」「このお守りで、パパが見守ってくれている」。

そんな風に、大好きなものに支えられている安心感をできる範囲でつくってみてください。

5. 園との信頼関係を築く

何より大切なのは、園との信頼関係を築くことです。

「先生たちが、しっかりと子どもを見守ってくれている」。そう感じられたら、朝の別れもきっと穏やかなものになるはずです。 園では、保護者の方々とのコミュニケーションを何より大切にしています。送迎時の何気ない会話、連絡帳でのやりとり、個人面談など、信頼を育むきっかけはたくさん。「今日はどんなことがあったかな」「〇〇ちゃん、こんなところがすごいんです」。 子どもの姿をともに喜び合える関係があれば、きっと安心して子どもを預けられるはずです。ときには保護者側から積極的に園に働きかけてみてください。

より良い園生活は、園と家庭の絆から生まれていきます。

まとめ

朝の別れを穏やかな時間にするコツ、いかがでしたか。 朝の余裕を大切にし、「行ってきます」の笑顔を忘れずに。「また会おうね」の約束とともに、お気に入りの物を一緒に持たせること。そして何より、園との信頼関係を育むこと。その積み重ねが、朝の「悲しい別れ」を「再開への期待」に変えていくのです。

笑顔の「行ってきます」が、毎日の習慣になる。そんな一日の始まりになるよう、心から応援しています。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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