家庭訪問や懇談会、なんのためにあるの?小学校の先生はこんなことを大切にしています~家庭訪問編~

家庭訪問や懇談会、なんのためにあるの?小学校の先生はこんなことを大切にしています~家庭訪問編~
小学校に入って意外と多いのが学校に足を運ぶ機会です。懇談会がそうですね。 そして先生が家に来る「家庭訪問」もあります。最近は実施しなくなっている学校も増えていますが、いったい先生たちはどんなことを大切にしているのでしょうか?家庭訪問でお茶やお菓子は必要?玄関で終わりって本当?今回は家庭訪問に絞り、モリハナの経験をお伝えします。
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小学校に入って意外と多いのが学校に足を運ぶ機会です。懇談会がそうですね。

そして先生が家に来る「家庭訪問」もあります。最近は実施しなくなっている学校も増えていますが、いったい先生たちはどんなことを大切にしているのでしょうか? 家庭訪問でお茶やお菓子は必要?玄関で終わりって本当? 今回は家庭訪問に絞り、モリハナの経験をお伝えします。

家庭訪問は5月の連休前後が多いです

新しい学級になり1か月。先生も子どもも環境に慣れた5月連休ごろに家庭訪問をする学校が多いです。 時間としてはだいたい長くても10分程度。放課後数日間かけて回ります。近くの家から順に回れるようコースを組むのが定番ですが、最近は保護者の希望にあわせて訪問コースを組むため、校区の北から南まで大移動ということも珍しくありません。

保護者と先生がはじめて1対1で顔を会わせる大事な機会です

家庭訪問までに授業参観や学級懇談会がおこなわれている学校もありますが、ほとんどの場合、1対1でお話しするのは家庭訪問がはじめてです。 先生側は「1年間よろしくお願いします!」と、まずご挨拶をしたいと思っています。1対1でないと聞けない情報や昨年度からの引継ぎ内容なども確認したいところです。

聞きたいことはまとめておこう

10分間はあっという間です。教室での様子を尋ねて少し話し込んだら時間切れ、という具合です。アレルギーや友だちとの悩みなど、どうしても聞きたいことはまとめておきましょう。モリハナは思春期に入った女児の体の発達について尋ねられたことがあります。中学校への進学相談など込み入った話はまた後日ゆっくりと話したいと伝えるのがベターです。

最近は室内にあがりません

感染症拡大の時期には家庭訪問が中止となりました。再開した現在も、玄関先や玄関の外で話すことが一般的です。モリハナが子どもの頃は先生が子ども部屋まで来てくれましたが、現在はほとんどありません。家の中を見るというより、保護者と顔をあわせることが目的です。誰と誰の家が近いとか、学校から家まで遠いなとか、地理的なことを把握する意味もあります。

お菓子やお茶は、実は無いほうが気をつかわずにすみます

たくさんのおうちがご厚意でお茶やお菓子を用意してくださります。 「さっき買ってきました!」といちごのショートケーキを出してくださったことがありました。子どもが泣きそうだったので次の訪問先に遅れないよう頑張って食べましたが、いそいで食べたので実は味はよく覚えていません。持ち帰れるようにお菓子を包んでくださった方もいました。

お茶を出していただくことも多いのですが、全ての家でお茶をいただくとお腹はお茶でいっぱいになり、トイレに行きたくなります。訪問先でトイレを借りる、またはがまんするしかなく、時間的余裕もなくはらはらする、という先生も多いです。 「車の中で飲んで!学校に帰ってからでも飲めるし!」といってペットボトルをいただいたときは嬉しかったですが、家庭訪問は時間との勝負が実情です。 お気遣いいただかなくてもいいのですよ、というのが本音です。

家庭訪問は先生の勤務時間です

「仕事を休まなくちゃならないのに!夜にきて!」と言われたこともあります。 先生も家庭があります。子どもがいる人、介護をしている人も当然います。年に1回の家庭訪問です。互いのことを考えて時間の融通をつけ、有意義な時間にしてください。

ライター/監修:モリハナせんせい(小学校教諭第一種免許状・小学校教諭第二種免許状、幼稚園教諭第二種免許状、保育士免許)

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執筆者

保育士資格 幼稚園教諭2種 小学校教諭1種2種 モリハナせんせい

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