歳が近ければ必ずといっていいほど発生するきょうだいゲンカ。すぐに止めた方がいいのか、どう叱ればいいのか…いろんなシチュエーションはあるにせよ、どんな対応をすればいいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。
一方的に親が仲裁に入っても、子どもたち自身の成長につながらないし…とお悩みのママ・パパに、家庭教育アドバイザーのTERUさん解説のもと、子どものケンカを成長につなげる方法を教えていただきました!
今回は、子どものケンカに対する親の基本スタンスを解説。ケンカを収めたいときの声かけのポイントもチェックしてみてくださいね。
きょうだいゲンカはして当たり前ですし、なくなることもありません。親としてはできればすぐにやめてほしいのが本音ですが、子どものケンカを成長につなげるためには、ケンカをやり切らせるのがポイントです。 周りの迷惑にならない場所でのケンカであれば、親は「自分たちで解決しなさい」と伝えて、離れたところから見守っているだけで十分です。
ケンカのたびに親や周りの大人が仲裁していると、子どもは自分たちで解決する機会を失ってしまいます。自己責任の意識も生まれませんし、大人に依存するようになる可能性もあります。 ですから、手が出るようなケンカに発展しない限りはやり切らせて終えることが大切です。ケンカのたびにお互いの言い分をぶつけて解決するか、解決できなくてもやり切って自然と収まればOKです。
ただ、もちろんこれが全てのケンカにいえるかというとそういうわけではなく、状況や理由によっては、とるべき親の対応もケースバイケースです。 次に紹介するケンカへの対応方法を親の基本的なスタンスとして、臨機応変に対応していきましょう。
ケンカはすぐに仲裁せず、まずは見守りましょう。子どもたちに任せて自由にやらせるのが基本スタンスです。
ただし、これは周りに迷惑がかからない状況の場合です。公園や公共施設など周りに人がいる状況で激しいケンカが始まったら、親は段階を踏みながら介入していく必要があります。
公共の場で、大声でケンカをしているような場合には親が止めに入る必要があります。 ただ、その際に「やめなさい!」のように一喝するとさらにケンカがヒートアップしてしまう可能性が高いです。
ケンカをしている子どもに声をかける際は、まず「どうしたの?」と質問しましょう。そこからおやこの会話へと誘導し、ケンカの勢いを和らげていきます。
一度声をかけてもケンカが収まらなかったら、今度は少し怖い表情を作り、声を低くして「どうしたの?」と聞きます。 このとき、声を荒げて「やめなさい!」と言うよりも、少し雰囲気を変えて声をかけるほうが子どもの注意を引きやすく、その後の解決に向けた前向きな会話につながりやすいでしょう。
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子ども同士のケンカが激しくなると、早く止めなきゃとつい怒鳴ってしまうこともありますよね。周りの目が気になって冷静でいられないかもしれません。できる範囲で見守り、自分たちで解決する機会を与えてあげましょう。 次の記事では、見守る際に親がとるべき立場と声かけのポイントを解説します!
家庭教育アドバイザー TERU
幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
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ライター 西方 香澄
徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。
些細なことですぐきょうだいゲンカになります。