私の名前は芽衣子、32歳の独身OL。
そんなある日、仲良くないはずの高校の同級生、カリンから結婚式の招待状が届いた。
カリンとは高校3年で同じクラスだったが、良い思い出はない。
「あんた、なめてんの?」
それが、カリンとの初めての会話だった。
高校3年生の時、図書委員だった私に、カリンは突然因縁をつけてきた。
同級生の赤木くんと私がいい雰囲気だという、ただの噂を信じ込んでのことだった。
「次に赤木くんと一緒にいるところを見たら、マジで許さないから」
それから、配布物をぐしゃぐしゃにして渡してきたり、私の机の周りに大量の消しゴムのカスを落としてきたり、地味な嫌がらせが続いた。
さらにエスカレートし、私がカンニングをしているという根も葉もない噂まで流し始めた。
「あんたはこれで終わるよ」
しかし、私はそういったいざこざを気にするタイプではなかった。
周りの皆もカリンの嘘には気づいていたし、私の成績を見ればカンニングなどしていないことは明らかだったからだ。
卒業式の日、見かねた赤木くんが、カリンと私を校舎裏に呼び出した。
「どうしてこんなことをしたんだよ」
「それは…」
赤木くんが正義感からカリンを問い詰めてくれたが、カリンは私を睨みつけるだけ。
結局、最後まで謝ることはなかった。
そんな14年前の出来事を思い出しながら招待状を開くと、そこにはカリンからのメッセージが添えられていた。
『人の初恋を壊す最低女へ。独身でモテないおばさんだと聞いたから、私の晴れ舞台に招待してあげる』
どうやら、カリンの私への逆恨みは、まだ続いているようだった。
行くべきか悩んでいると、当時の同級生から連絡があり、彼女たちも招待されていることを知った。
私は、これも何かの経験かと、結婚式に行ってみることにした。
しかし、披露宴会場に到着すると、どこを探しても私の名前が書かれた席がなかった。
「あれれ、人の恋路の邪魔をする芽衣子じゃん。なんでいんの?」
そこに、満面の笑みを浮かべたカリンが現れた。
「私の席ってどこかな?」
「あー、ごめんなさい。性格悪いあなたはドタキャンすると思って、席、用意し忘れちゃった」
わざわざ遠方から交通費をかけてきた私への、これがカリンの復讐のようだった。
その幼稚さに呆れた私は、早々に帰ることにした。
「席がないのは分かった。じゃあ、私は帰るね」
「ええ、ごゆっくりお帰りください。別に無理して参加しなくていいよ」
私はただ、この場にいる必要がないと思っただけ。
しかし、ここからが予想外の展開だったのだ。
イラスト:嫁子のスカッと漫画
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