私の名前はナナコ、35歳の主婦。
10年前に夫のマサルと結婚し、彼の両親、そして連れ子のふみやと暮らしてきた。
「今日のご飯どう?」
「今日もまずいよね」
「うん、まずい。本当に最低」
夫のマサルは常に私を馬鹿にし、それを見て育ったふみやも、義母も、私を馬鹿にするようになっていた。
10年間、私はこの家で嫌われ続けてきた。
「懐かれないお前が悪いんだろ。前の嫁と比べて、お前は本当にダメ嫁だ」
「家事も育児も完璧にするのが嫁の役目。私もずっとしてきたんだから、あなたも私を見習いなさい」
そんな言葉に耐えかねた私は、時々、家事を放棄するというささやかな反撃をしていた。
しかし、この家には、私の唯一の味方がいた。病気がちで、ほとんど自室で過ごしている義父だ。
「ナナコさんの料理はおいしいな。このカレーも、昔に本場で食べたカレーよりおいしいよ」
「ありがとうございます」
「ナナコさん、あの子たちは優しくしてくれているかい?」
「ええっと、はい…」
優しくて病弱な義父に心配をかけたくなくて、私はずっと本当のことを言えずにいた。
彼がいなくなると困るから、離婚もずっと我慢してきたのだ。
そんなある日、私の元気がないことに気づいた義父が、ついにリビングに姿を現した。
「父さん、あなたどうして…」
「ナナコさんの元気がないと思ってな。よく話を聞いてみると、最低なことをしていたみたいじゃないか」
「ち、違うのよ!」
「ナナコさんが嘘をつくわけないだろうが!」
この家で絶対的な力を持つ義父の一喝に、三人は凍り付いた。
「ナナコさんは毎日働いて、私の介護までしてくれている! 何もしていないお前らが何を言うんだ!」
「それが嫁の役目だろ…」
「もういい! 今年が終わるまでの数ヶ月間、ナナコさんに何もさせるな! 家事も育児も、私の介護も、全てお前たちがするんだ!」
義父の下した命令に、三人は逆らえなかった。慣れない家事と介護に、彼らは毎日疲れ果てていた。
その様子を見て、義父は私にこう言った。
「マサルは、家事や介護を押し付けるためにナナコさんをこの家に住まわせたに違いない。嫌になったら、離婚してもいいからね」
しかし、それから数ヶ月後。
義父の病気が突然悪化し、そのまま息を引き取ってしまった。
私にとって、唯一の支えだった義父。
悲しみに暮れる私をよそに、残された家族の態度は信じられないものだった。
「やっとね! これで気が楽になるよ!」
「おじいちゃん、邪魔だったもんね」
「黙れ! もう親父はいないし、調子に乗れねぇぞ! さっさと葬式の準備をしろ!」
私が一人で葬式の準備を進める間、三人は勝手に高級寿司やステーキを頼んでパーティーを開いていた。
「親父がいなくなったことで、保険金も遺産もたんまり入るもんな!」
「言っておくけど、あなたの分はないから。あなたはこれまで通り、また家事をするのよ」
もうこの人たちは救いようがない。
私は、義父から託された計画を実行して復讐したのでした。
出典:嫁子のスカッと漫画
イラスト:嫁子のスカッと漫画
※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。 ※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。 ※この物語はフィクションです。 (おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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