私の名前はまゆみ、60歳の主婦。
結婚後も会社員として働き、無職の夫・涼と、その両親の生活を一人で支えてきた。
「おいまゆみ、お前いつまで外で働いてるつもりだ」
「そうよそうよ! 嫁のあなたがいるのに、どうして私が家事を続けなきゃいけないの!」
「最低限の嫁としての仕事もこなせないのに、外で働き続けるなんて無責任だろ」
そんな毎日に耐えてきた私だったが、5年前に私の母親が倒れたことで、全てが変わった。
「私のお母さんが倒れて車椅子生活になってしまったの。どうにかして、この家で同居することはできない?」
私の必死の願いを、三人は鼻で笑った。
「ダメに決まってるだろ。体調管理できずに要介護になる方が悪いのよ。自己責任って言葉、知ってる?」
その非情な言葉に、私の堪忍袋の緒が切れた。
「ああ、そう。じゃあ、これからあなたたちにも“自立”してもらうわね」
「え…?」
「今まで一人で家計を支えてきた私を、そんな風にないがしろにして許されるとでも思ってたの? 大切な母親をここまで貶されたら、さすがに見捨てたくもなるわよ」
私は、この家を出て、金輪際一切の援助をしないことを宣言した。
「す、すまなかった! この通り謝るから、家から出て行かないでくれ!」
「それって何に対する謝罪? 自分の何が悪かったのか、分かってないじゃない」
問題の本質を理解せず、保身のために謝る夫。私はそんな彼らを見限り、家を出て行った。
それから5年。私は母の介護に追われ、涼たちとの離婚は先延ばしになっていた。
そして、母が亡くなった直後、事件は起きた。
涼と義両親が、私の実家に押しかけてきたのだ。
「よう、まゆみ。お前の母親がようやくいなくなったって聞いたな。これからは、俺たちもこの家に住んでやるよ」
「はあ!?」
「追い出そうとしても、あちらの家はもう売り払ったから無駄だぞ」
借金取りから逃げるため、自分たちの家を売り払い、また私に寄生しようと乗り込んできたのだ。
呆れる私に、娘の恵が駆け寄ってきた。
「お父さんたち、知らないの? この家は今日、解体業者が来て、取り壊しが始まるんだよ」
「は…はあ!?」
「私のお母さんの遺言で、この家は取り壊して土地も売ることになったの。まさか、俺たちはこれから住む場所がないってことか…」
事実を告げると、三人はガクガクと震えだした。
出典:嫁子のスカッと漫画
イラスト:嫁子のスカッと漫画
※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。 ※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。 ※この物語はフィクションです。 (おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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