【後編】フリーター夫が「義両親の介護しないなら離婚(笑)」と言うので“本当に”家を出た結果

【後編】フリーター夫が「義両親の介護しないなら離婚(笑)」と言うので“本当に”家を出た結果
今回は『フリーター夫が「義両親の介護しないなら離婚(笑)」と言うので家を出た結果』を紹介します。 結婚後、夫と義両親にイヤミを言われながらも会社員として働き続けた主人公。 そんなある日、主人公は倒れて介護が必要になった母と同居をしたいと考え始めたのですが…。

「俺たちが中にいれば…」立てこもる3人。しかし、家の外から聞こえてきたのは…

「うるさいうるさい! 元はと言えばお前が出ていったのが悪いんだろ!」

「そうだぞ! なんで俺たちが貧乏生活を送らなきゃいけないんだ!」

自分たちの非を認めず、私を責め立てる三人。そして、とんでもない行動に出た。

「いや待て。俺たちが出ていく必要はないんじゃないか? さすがのあいつも、中に俺たちがいるのにこの家を解体はさせないだろ」

「なるほど、さすが父さんだわ!」

三人は家に立てこもり、居座りを決め込んだのだ。しかし、私は少しも動じなかった。

「では、取り壊しをお願いします」

私の号令の直後、大きな音と共に重機が家に近づいていった。

「うそだろ! まさか本当に俺たちごと家を解体するつもりか!」

「逃げないと!」

慌てて外に飛び出してきた三人に、私は冷たく宣告した。

「私が本気なのは、これで分かったでしょ? 命が惜しいのなら、さっさとどこかに行ってちょうだい」

三人は負け惜しみを言いながら、慌てて逃げ去っていった。

解体現場に忍び込む元夫たち。しかし、暗闇で彼らを照らした光の正体は…

数日後。

橋の下で野宿をしていた涼たちは、あることを思いつく。

「まゆみの実家は金持ちだからな。持ち出し忘れた金品が、瓦礫の中にあるかもしれないぞ」

「なるほど! どうせゴミになるものだから、泥棒ってことにもならないだろ!」

その夜、三人は解体現場に忍び込み、瓦礫の中から金目のものを探し始めた。

「父さん、母さん、あったぞ! 高級腕時計だ! やったわね!」

まんまと金品を手に入れた三人は、味を占めて翌日の夜も現場に忍び込んだ。

しかし、暗闇の中で瓦礫を漁る彼らを、強い光が照らした。

「うわっ、まぶし! 誰だよ!」

「やっぱり、あなたたちだったのね。計画通りに来てくれて、助かったわ」

そこに立っていたのは、私と、警察官たちだった。

盗んだ腕時計の本当の持ち主と、親子三人が迎えた結末…

「最近は工事現場に泥棒が入ることも多いからね。簡単な防犯カメラが仕掛けられてるのよ。声を聞けば、すぐにあなたたちだって分かったわ」

「そ、それがどうしたんだよ! お前にとってあれはゴミだろ!」

「見る目もないくせに。返せって言っても無駄だからな。もうとっくに換金して、その金もほとんど使っちまったから」

どこまでも救いようのない三人に、私は最後通告をした。

「あなたたちが盗んで売ったその腕時計、私のものじゃなくて、解体業者の方がこの現場に置き忘れたものよ」

「え…」

「お子さんたちが誕生日に送ってくれたものらしくてね。絶対に犯人を許さないって、怒り狂っていたわ。もし売り飛ばしたと知ったら、容赦なく被害届を警察に出すでしょうね」

「そ、そんな…! おい、まゆみ! 俺たちのことを庇ってくれよ!」

情けなくすがりついてくる涼を見下ろし、私はため息をついた。

「あなたは、私や腕時計の持ち主に謝罪しようと思ってないじゃない。あなたが頭を下げるのは、保身のためでしかないでしょ」

その時、娘の恵が呼んできた警察官たちが、三人のもとへ。

「窃盗事件について、お聞きしたいことがあります」

「ち、違うんです!」

三人は激しく抵抗したが、すぐさま取り押さえられ、パトカーへと連行されていった。

涼は連行される間際まで、私に助けを求めていた。

「まゆみ! 俺は悪くないよな! お前は俺の味方してくれるよな! 夫婦だもんな!」

「味方するわけないでしょ。もう、夫婦でもなくなるし」

その後、三人は窃盗の容疑で逮捕・起訴された。

私は弁護士を通じて涼と正式に離婚し、長年の呪縛から、ようやく解放されたのだった。

出典:嫁子のスカッと漫画

イラスト:嫁子のスカッと漫画

※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。 ※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。 ※この物語はフィクションです。 (おやこのへや編集部)

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心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。

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