出産翌日、何の連絡もしていなかったはずの純也とメイが、彼の両親を連れて私の病室に現れたのだ。
2人は、本気で私の娘を奪おうとしていた。
私が呆然としていると、そこへ私の両親が駆けつけた。
「お前たち、何やってるんだ! やめなさい!」
「お父さん、お母さん!」
私の両親の登場に、純也たちはうろたえた。
私の父は、弁護士だった。
「まち子から話は聞いてるわよ! あなたたちが、あの子にどんなひどいことをしたか全部ね!」
父は、その場で純也たちを追い返すと、私に力強く言った。
「安心しろ。私の弁護士経験の全てを持って、まち子を完全勝利させてやるからな」
こうして、父と私の、奴らへの復讐計画が始まった。
私は探偵を雇い、まだ夫婦気取りで同棲している純也とメイの浮気の証拠を、あっという間に集めた。
さらに、会社の同僚に事の真相を話すと、二人は職場で孤立。予定していた結婚式も、招待客が誰も来ないという事態に陥った。
一週間後、純也とメイは私の実家に乗り込んできた。
「ちょっといいこと思いついたんだよね。この子の親権を、正式に純也が取ればいいのよ!」
「そうすりゃ、会社の人たちも納得してくれるだろ!」
あまりに身勝手な要求に呆れていると、そこに、話を察して休みを取ってくれていた父が現れた。
「親権だと? 母親に非がない場合、ほぼ100%の割合で親権は母親側に渡るんだ。お前らに勝ち目はない」
「そ、そんな…」
「お父さん! 私たちの味方してよ!」
「私はもう、メイも君も、自分の子だとは思っていない」
父と母から見放され、絶望する二人に、私は最後の一枚を突きつけた。
「それからこれ、何?」
「浮気の慰謝料の請求書よ。300万円ずつ、一括で払ってね」
「そ、そんなお金、ないわよ!」
「婚姻関係が継続している中での浮気は、慰謝料請求の理由になる。お前たちには、支払う義務がある」
父の冷静な言葉に、二人は泣きながら帰って行った。
その後、二人の仲は悪化。
それぞれ別の地方営業所への移動が決まったが、メイはそれを拒否して会社を退職。
結局、純也とも別れ、慰謝料の返済に追われる日々を送っているという。
純也は移動先で、義両親はご近所で、それぞれ肩身の狭い思いをしているらしい。
私は、無事に離婚が成立。
今は実家で、両親に助けてもらいながら、初めての育児に奮闘中だ。
何よりも可愛い我が子の寝顔を見ていると、大変だったことなど全て吹き飛んでしまう。
私はもうすぐ職場に復帰する。
育児も仕事も頑張ろうと、新たな決意を胸に、前を向いて生きていくのだ。
出典:嫁子のスカッと漫画
イラスト:嫁子のスカッと漫画
※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。 ※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。 ※この物語はフィクションです。 (おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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