それから3ヶ月後。
私の元に、元夫ののりあきが血相を変えてやってきた。
「みのりさん、出てきてよ! ここに住んでるって分かってんのよ!」
「今すぐ580万円のローン代を払いなさいよ!」
「何がローン2万なの! 18万かけることの3ヶ月分、銀行から催促来たじゃない! どうしてくれるのよ!」
家のローンは月々20万円。
それを、のりあきはなぜか2万円だと勘違いしていたのだ。
さらに、彼はもっと衝撃的な事実を口にした。
「それどころじゃないんだよ! あの家、壊さなくちゃいけないって…! この土地、定期借地で、今月で期限が切れるって…」
「おお前、なんで黙ってたんだ!」
「家の名義変更の時、お父さんがそう言ってたじゃない。3年ごとに更新が必要だって。覚えてなかったの?」
「なんで今も定期借地なんだ! 俺、確かにお前に任せたよな!? 父さんから土地を譲ってもらって、買っておいてくれって!」
「したわね。だから、“そのまま”にしておいたわよ。お父さんもそれがいいって、承諾してくれたし」
のりあきが騒いでいると、家の奥から、いるはずのない人物が現れた。
「随分と元気そうじゃないか、のりあき」
「と、父さん!? いつからそこに…」
そう、この計画の全てを裏で操っていたのは、義父だったのだ。
結婚当初から、息子のマザコンっぷりと、妻のわがままぶりに呆れていた義父は、私の味方になってくれていた。
家の名義も土地の権利も、全ては二人を懲らしめるための罠だったのだ。
「私はね、足が悪くなったことをきっかけに、歩み寄れたらって思っただけ…」
「お前、足、どうした?」
「え…」
「今、治ったのは?」
そう、義母が足が悪いと言っていたのも、年金をもらうための嘘だった。
全てが、バレた瞬間だった。
「みのり! こんな俺だけど、やっぱりみのりを愛してる! やり直そう!」
「あんたが愛してるのは私じゃなくて、お母さんでしょ? やり直したいわけじゃなくて、ローンを折半する費用が欲しいだけでしょ?」
「…できれば、年金も支払ってほしいでしょ?無条件で!お母さんのように!」
「みのりさん、俺のこと、まだ愛して…。」
「愛してるわけ…ないでしょうがぁ!!」
最後の最後まで見苦しい元夫。
義父は、そんな息子に正式に離婚を突きつけた。
「財産分与は後日弁護士を通しておくが、年金不正受給の返還で消えるだろうな」
「こんなはずじゃなかったのに…!」
その後、のりあきは金融業者から借金をして、なんとか土地を更地にした。
家はなくなり、47年のローンだけが残ったという。
依存し合っていた二人の仲にも亀裂が入り、今は狭いアパートで喧嘩ばかりしているらしい。
一方の私は、いつも母親優先だった夫と離婚し、今は開放感に包まれた生活を送っている。
出典:嫁子のスカッと漫画
イラスト:嫁子のスカッと漫画
※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。 ※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。 ※この物語はフィクションです。 (おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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