【後編】何も知らない義母に「息子に養われてる分際で。出ていきな！」と言われたのでお望み通り“出て行った”結果

ネットに流れた、私の噂。そこに現れた元夫が突きつけたのは…

私が起業して大変だった時に、夫は私の部下と浮気をしていた。

その事実にショックを受けながらも、私は冷静さを失わなかった。

しかし、さらに信じられない出来事が起こる。

『噂の女性社長、年下男性と浮気か』

ネットに、私が浮気をしているという、根も葉もない記事が写真付きで投稿されたのだ。

その翌日、大輔と義両親が、私の家に押しかけてきた。

「お前、浮気してたのか！」

「おかしいと思ったよ！ 何があんなにあっさり出ていくなんて！」

「いい加減に認めたらどうなんだ！」

大輔が突きつけてきた「証拠の写真」。

しかし、そこに写っていたのは、私の顧問弁護士だった。

「弁護士！？ なんだって…」

「それに、浮気してるのは、あなたの方でしょ？」

私がそう言って、大輔とみさちゃんのツーショット写真を突きつけると、三人は顔面蒼白に。

その時、チャイムが鳴り、みさちゃん本人が現れた。

絶体絶命の元夫。その時、玄関に現れたのは…

「大輔、別れよ」

「はあ！？ お前までいなくなったら、どうやって生活していけば…」

「社長のおかげで、早く別れられてよかったわ」

みさちゃんにまで見捨てられ、絶体絶命の大輔。

さらに私は、彼がネットに流した誹謗中傷の記事が、彼の自作自演であったことを突きつける。

私が浮気をしていると世間に思わせ、孤立させ、自分のもとに戻ってこさせようという、歪んだ考えからの犯行だった。

「浮気の慰謝料の他に、こっちの慰謝料も払ってもらうからね」

私がそう宣告した、その時だった。

玄関のドアが、ドンドンと激しく叩かれた。

「どうも、スクット金融です。大輔さん、いらっしゃいますか？」

「ずっと返済が滞っているんですが、どういうことですか？」

「1000万、まさか返せないなんて言わないでしょうね？」

そう、大輔は起業資金として借りた1000万円の借金を、ずっと踏み倒していたのだ。

借金まみれの元家族たちの末路

「なあ、くみこ、俺、本当に困ってるんだ。助けてくれよ！」

「私たち、夫婦だろ？ 助け合うのが夫婦じゃないか！」

「助け合うのが夫婦、ね。その通りだわ。それじゃあ、私たちは夫婦じゃなかったのね。だって、私、大輔に助けられたことなんて、一度もないもの」

私はそう言い放ち、彼らを助ける義理など一切ないと突き放した。

その後、大輔たちは安いアパートに引っ越し、借金を抱えて貧しい生活を送っているという。

会社経営は諦め、アルバイトをしているが、浮気や誹謗中傷の件がバレて、職場に馴染めていないらしい。

一方の私は、大輔と無事に離婚が成立。

ますます仕事に打ち込み、会社の業績も右肩上がりだ。

みさちゃんも、すぐに素敵な彼氏ができ、今度結婚式に招待されている。

信頼できる従業員に囲まれ、私は今日も、社長として仕事に励んでいる。

次の話：高校の同級生の結婚式を巡って起こった事件

独身で会社員の主人公。

ある日、主人公のもとに高校の同級生から結婚式の招待状が届いて…。

出典:嫁子のスカッと漫画

イラスト：嫁子のスカッと漫画

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