3人目を妊娠していたときのことです。
当時は片道1時間の通勤に加え、上の子どもたちの送迎もあって毎日が本当にへとへとでした。 電車ではできるだけ優先席のある車両に乗るようにしていましたが、混雑している日は立ったまま通勤することも多く、体にはかなりこたえました。
ある日、いつものように仕事を終えて帰宅の電車に乗ったのですが、その日はとくに混雑していて、優先席もすべて埋まっていました。 席にはお年寄りや、ほかの妊婦さんらしき方の姿もありました。
私のお腹はもう臨月近くまで大きくなっていて、立っているだけでも張りや重みでつらい状態。 それでも「途中で席が空くかもしれない」と思い、優先席の前で様子をうかがいながら立っていました。
しかし、いくつか駅を過ぎても席が空く気配はありません。 ついに体のつらさが限界に近づいてきたとき、少し離れた場所からふいに声をかけられました。
「大丈夫?ここ、座りなさい」
そう言ってくれたのは、一人の年配の女性。 わざわざ人混みをかき分けて私のところまで来て下さり、手を取って自分の席へと案内してくれたのです。
その様子を見ていた周囲の方々も、思わぬ行動を見せてくれました。 近くに座っていた学生の方や、会社員らしき男性が「私も立ちますので、どうぞ」と、年配の女性に席を譲りはじめたのです。
その瞬間、車内にやさしさが連鎖していくのを感じました。 不意に差し伸べられた手と、それを見た人たちの思いやりに胸がいっぱいになったのを覚えています。 (女性/35歳/会社員)
誰かのちょっとした気遣いや優しさは意外と心に響くものです。 そんな瞬間に気づくと、世界がちょっとだけあたたかく見える気がします。
みなさんのまわりでも、思わずホッとした“優しさの瞬間”はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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