お食い初めの中で行われる「歯固めの儀式」には「石のように丈夫でかたい歯が生えますように」という願いが込められているとされています。
この風習は、平安時代から行われていたという記録も残っているようです。 昔から今に至るまで、子どもの成長や健康を願う気持ちは変わらないのかもしれませんね。
正式な歯固めの作法としては、黒・白・赤の3色の石を1つずつ用意する形が基本とされています。 とはいえ3色すべてを揃えるのは難しいため、最近では、つるんとした形のよい石を1つだけ用意するご家庭も増えているようです。
大きさに明確な決まりはありませんが、お祝い膳に並べたときに邪魔にならないサイズとして、1〜5cm程度の石が選ばれることが多いようです。
また、地域によっては、石の代わりにほかの縁起物を使う風習もあります。 たとえば関西地方では、「多幸(たこう)=タコ」という語呂合わせから、タコを使う例もあるそうです。
そのほかにも、梅干しやクルミ、紅白餅などを代用するケースも見られます。
歯固めの石はお宮参りの際に神社で授かるのが一般的とされています。 社務所で確認して持ち帰ったり、ご祈祷をお願いして専用の石を授けてもらうこともできるようです。
神社から借りた場合は、お祝いの後に返却するのがマナーとされています。
もし近くに神社がない場合は、河原などで自分で探す方法もあります。 その際は使用前にきれいに洗い、煮沸消毒するなど衛生面に配慮しましょう。
また、神社や河原での入手が難しいときは、通販で購入する方法もあります。 歯固め石だけを取り扱っている商品や、お祝い膳とセットになっているタイプもあるようです。
それぞれのご家庭に合った方法で用意してみてはいかがでしょうか。
歯固めの石は、お子さんの成長を願う気持ちが込められた大切なアイテムです。 お子さんの健やかな成長を願って、ぜひ心を込めてお祝いをしましょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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