へその緒は胎内で赤ちゃんに酸素と栄養を届ける管のようなもので、生まれてすぐに切られますが痛みは感じないと言われています。 個人差はありますが、一般的に生後1週間から2週間ほどで乾燥して黄〜茶色に変化し、自然に脱落することが多いです。
へその緒が取れた後の傷口も、通常は2週間ほどで自然に治癒します。 しかし、もし生後2ヶ月など大幅に過ぎてもへその緒が取れない場合や、傷口が2週間以上治らない状態が続く場合は、念のため小児科を受診して相談するのがおすすめです。
へその緒が取れた傷口は、体内の血管と繋がっていた部分であり、細菌感染のリスクがあるため、適切な対処が重要です。 傷口が治癒するまでの間は、へその緒が取れた後も消毒を継続する必要があります。
へその緒の消毒は、沐浴の後に行うのが一般的です。 まず、綿棒などを使っておへそやその周辺の水分をしっかりと拭き取ります。
その後、市販の消毒液と綿棒を使って、軽くトントンと叩くように消毒すると良いでしょう。 出血や膿などの症状がない場合でも、1ヶ月健診で医師に指示を仰ぐまで継続しても問題ありません。
排泄物や摩擦などの刺激からおへそを守りましょう。
へその緒が取れた後も、感染予防のために清潔に保つことを心がけてください。 特に排泄物などでへそやその周囲が汚れないよう注意が必要です。
また、おむつのゴムの部分などが傷口に触れると、摩擦で痛みが生じる可能性があるため、おむつが刺激にならないよう配慮してあげましょう。
へその緒が取れた後も気を抜かず、おへそやその周囲に、発赤、痛み、膿、突出(飛び出し)などの症状が見られないか、継続して観察しましょう。 沐浴の際に、へそを優しく洗ったときの赤ちゃんの反応などを観察すると、痛みを感じているかどうかの判断に役立つでしょう。
へその周りが赤くなり熱を持っている場合は臍炎(さいえん)が、へその中に丸く盛り上がった赤いイボのようなものが見られる場合は臍肉芽腫(さいにくげしゅ)が疑われる可能性があります。 これらは自己判断せず、速やかに小児科を受診することが重要です。
へその緒が取れた後に少量出血することはありますが、清潔なガーゼで5分以上押さえても出血が止まらないときは受診しましょう。 また、へそ周辺がジュクジュクと湿っていたり、黄色や緑がかった膿が出たりしたとき、鼻をつくような嫌なにおいがしたときも、細菌感染のおそれがあるため、悪化を防ぐために早めの受診が推奨されます。
赤ちゃんのへその緒は、取れた後も感染予防のために毎日のケアを継続することが重要です。
紹介した消毒方法や注意点を参考に、ぜひ状態を注視しつつ、丁寧なケアを続けてください。 心配や不安があるときは、些細なことでも遠慮せずに小児科を受診しましょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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