義姉は昔から、隙あらば「それちょうだい」と要求してくる、いわゆる“クレクレ”気質な人でした。 私が初めての出産を控えたときのことです。
奮発して購入したばかりの新品のベビーカーが届き、リビングに置いてありました。 それを見た義姉の目が獲物を見つけたように光りました。
「うわ、これ高かったんでしょ? どうせすぐ使わなくなるんだし、うちの子どもにちょうだいよ」
悪気のない笑顔でとんでもないことを言い出します。 私がやんわり断ろうとしても、義姉は「せっかく私が使ってあげるって言ってるのよ?」 「置いておくだけでも場所とるし、もったいないから私が貰ってあげる!」と止まりません。
夫や義父母がいる前でもお構いなし。 あまりのしつこさと、新品を「貰ってやる」という謎の上から目線に私の中で何かがプツンと切れました。
私はにっこりと笑って「分かりました。どうぞ、お使いください」と言いました。
「えっ、いいの!? ラッキー!」 義姉がベビーカーに手を伸ばしたその瞬間、私はスッと“ある物”を差し出しました。 それは、ベビーカーの購入日が記されたレシートでした。
「では、ここに書かれている金額をお支払いいただけますか? 家計的にも助かりますので」
私がそう告げると、金額を見た義姉は「え…あ、いや…お金取るの…?」 と青ざめました。 夫も義父母も黙り込んで義姉を見つめる中、冷や汗をかいた義姉は後ずさり。
「あ、あの…やっぱりまた今度でいいや! 急用思い出した!」 そう言い捨てると、逃げるように帰っていきました。
それ以来、義姉は二度と「ちょうだい」と言わなくなりました。 ナメられていた関係に、きっちりと引導を渡せた瞬間でした。 (女性/42歳/会社員)
結婚後、義実家との関係に戸惑うことは決して珍しくありません。 小さなすれ違いが大きなわだかまりにならないよう、日々のやりとりを丁寧に重ねていきたいですね。
みなさんも自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ良い関係を築いていけますように。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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