「テレビはあと10分」「あと5分で帰ろうね」…”約束を守る”と言った子が、実際そのときになると守れないのはどうして?
新型コロナ感染者数が一気に拡大し、首都圏(東京都,埼玉県,千葉県,神奈川県),関西圏(大阪府,京都府,兵庫県),栃木県,愛知県,岐阜県,福岡県を対象に「緊急事態宣言」が再発令された1月。前回の4月、5月ほどでないとはいえ、不要不急の外出自粛が要請されるなど子どもたちの暮らしにも大きな影響がありました。
そんな2021年1月におやこのくふうで人気だった記事は、日々の子育てにまつわるものが5位までを占めました。そのベスト5を紹介します。
約束をするけど、そして約束するときはいい子なのに、その場になるとわがままをいうわが子…。そんな悩みに答えてくれたこどもコンサルタントの原坂一郎さんによる記事が2021年1月の堂々1位となりました。
原坂一郎さんはこういいます。
その約束、そもそもアンフェアではありませんか?
そもそも親と子が交わす約束事は、ほとんどが「親の希望」であることが多いもの。そして、子どもはそれを守るためにどんなことをしなければならないのか、実はそれはむずかしいものなのかなど考えることなく、「はーい」と安請け合いしているだけなのです。
ですから、 ムリなく守れる約束にして、約束を守る快感を体験させる 約束の際、その約束における子どものデメリットもきちんと伝える
この2つを心がけることで、約束はフェアなものとなり、子どもも約束をずいぶんと守りやすくなるというわけなのです。
わが子が頭のよい子に育ってほしいと多くの親御さんが願っているのではないでしょうか。では、「頭のよい子」って具体的にはどんな子のことを指すのか明確に応えられるでしょうか?
「頭のよい子が育つ家」の著者の四十万靖によると、今の時代、そしてこれからの時代においては「本当に頭のよい子とは、人の考えを参考にして自分の考えを述べるようにできる子のこと」。
そのため、「頭のよい子が育つ家とはズバリ家族コミュニケーションができる家」だと語ります。
家族同士のコミュニケーションをたくさん生み出し、活性化できるための家づくり。そのためにはリビング、ダイニングが家族にとってもっとも重要になる。 家族の気配を感じながら、安心して遊びや勉強に没頭できる空間をどんな風に作っていくかが、「頭のよい子が育つ家づくり」の重要ポイントとなるのです。
3位にランクインしたのは、昨年11月に発売された脳科学者で人工知能の研究者である黒川伊保子さんの著書『息子のトリセツ』(扶桑社新書)のブックレビュー。 現在6歳の息子さんを子育て中のママ、おやこのくふう編集部Fがこの本を実際に読んでみての感想を紹介したところ、大きな反響が!!
著者の黒川さんによると、男性脳と女性脳の違いにより、男性は目の前のことを観察するよりも、空間認知力を優先して使い、物との距離感をつかんだり、ものの構造を見抜く力が早く発達するのだとか。
また小さな目標を達成しどんどんステップアップしていくことに喜びを感じる女性に対し、男性は遠くのゴールを設定してそれに向かっていくことが得意なんだそう。男の子には遠くのゴール設定が必要というのは、子育ての上でも役立ちそうですね。
そしてその特徴により、顕著に表れるのが"〇〇しっぱなし"。何かの途中でぼんやりしていることを許すのは、男性脳の長所(高い目的意識と客観性など…)を伸ばすために、大目に見たい"息子のトリセツの基本のキ"なんだとか。
ジェンダーレスの時代、性差以上に大切にしたいのは個人差。でも男の子育児でもやもやしたり、悩んだり、イライラしたときはこの本は一つのガイドラインになるかもしれません。
続いて4位にランクインしたのは幼児期の栄養について。2児の母で予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさん監修の『成功する子は食べ物が9割 幼児食』(主婦の友社)を紹介した記事が注目をあつめました。
などむずかしいことなく、「これだけは大事!」な栄養素の最新情報をはじめ、好き嫌いを克服するレシピや簡単手作りおやつなど、幼児にぴったりの食事のアイデアが豊富に詰まったこの一冊。わが子の食事で悩む人はぜひ一読するのをおすすめします。
5位にランクインしたのは、子どもに「いけないこと」を伝える表現方法において絶対に避けるべき表現と、知っておくと子どもを叱るシーンが減る心得を家庭教育アドバイザーのTERUさんに教えてもらった記事。多くのママ・パパが子どもを叱ることについて悩んでいることがうかがえます。
TERUさんによる、大前提として知っておいてほしい「絶対にこういう叱り方をしてはいけない」という2つのポイント。
そして、叱らなくても子どもに伝えるための6つのコツも紹介されています。
なかなかむずかしいこともおおいですが、できる範囲で実践していきたいものですね。
いかがでしたか? まだ読んでない記事があるという人はぜひチェックしてみてくださいね。