「イヤイヤ期」を乗り越えるヒント:保育士の経験から学ぶ効果的な対処法

「イヤイヤ期」を乗り越えるヒント:保育士の経験から学ぶ効果的な対処法
「これ、ヤダ︕」「ママ、イヤ︕」と言われて困ったことはありませんか︖ 多くの子どもが1歳半ごろから「イヤイヤ期」を迎えます。子どもの成長に欠かせないこの時期を、保育士の視点からスムーズに乗り越えるヒントをお伝えします。
目次

「イヤイヤ期」に突入したわが子の行動に戸惑っているママやパパも多いのではないでしょうか。 困っている方が多いと思いますが、イヤイヤ期は子どもの成長に欠かせない大切なステップです。 保育の現場で培った知識と経験をもとに、イヤイヤ期ならではの子どもの気持ちの理解と、上手に乗り越えるためのヒントをお伝えします。

1. イヤイヤ期の意味を理解する

イヤイヤ期は、子どもが自我に目覚め、自己主張が強くなる時期。「自分で選びたい」「自分でやりたい」という気持ちの表れなのです。一見わがままに見えますが、自立心が芽生え始めた証拠です。この時期を喜び、大切に見守ることが重要です。

2. 子どもの気持ちを受け止める

イヤイヤ期の子どもは、感情のコントロールがまだ苦手です。怒ったり泣いたりする姿に、保護者も困惑しがちです。でも、まずは子どもの気持ちを受け止めることが大切。「イヤイヤして困らせようとしているわけじゃない」ことを十分に理解して「いやだったんだね」「泣きたい気持ちなんだよね」と、子どもの感情に寄り添いましょう。

3. 褒めて自尊心を育てる

イヤイヤ期の子どもは、自分でできたことを喜びたがります。少しでも頑張ったこと、できたことを見つけて、たくさん褒めてあげましょう。「上手にできたね︕」「よく頑張ったね」と認めることで、子どもの自尊心が育まれます。自信がつくと、イヤイヤも減っていくはずです。

4. 選択肢を与える

イヤイヤ期の子どもは、自分で決めたがる傾向が強いもの。よかれと思って先回りをすると火がつくことも。「これとこれ、どっちにする︖」と選択肢を与えることで、自己決定の機会を作ってあげられます。ただし、選択肢は2〜3個に絞るのがポイント。あまり多いと、かえって混乱してしまうからです。

5. 環境を整える

子どもがイヤイヤしがちな場面を予測して、環境を整えておくのも効果的。着替えやトイレなど、子どもが自分でできるよう、収納の工夫や動線を考えた家具の配置を心がけましょう。「自分でオムツもって来れたの!」「ここに手を掛けて、上れるようになったね!」など、子どもの成長を一緒に喜ぶのも大切なことです。

まとめ

イヤイヤ期は、子どもの成長に欠かせないステップ。保護者は、この時期の意味を理解し、子どもの気持ちに寄り添いながら「自立心が育ってるんだ!」と感じられる、考えられることが一番大切なのかもしれません。イヤイヤを減らすためには、子どもをたくさん褒めて自尊心を高め、選択の機会を与えるのが効果的。そして、子どもが自分でできる環境を整えることで、イヤイヤしがちな場面も減らせるでしょう。

保育士としての経験から言えるのは、イヤイヤ期はあっという間に過ぎ去る時期だということ。今しかない大切な成長の過程と考えられる余裕をもつこと、そのための環境をつくることが大切です。子どもと一緒に楽しみながら前に進みたいですね。困ったときは、ぜひ保育園や幼稚園の先生、まわりの子育ての話ができる方に相談してみてください。子育ては、一人で抱え込まずみんなで見守っていくことが何より大切です。

ライター/監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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