先日、信頼する部下と仕事の成功を祝うため、お寿司屋さんで乾杯をしていたときのことです。 和やかな空気を引き裂くように、突然「おい!なんだよこれ!鮮度どうなってるんだ!?」と店員に怒鳴り散らす男性客の声が響き渡りました。
声の主を見て、私は血の気が引きました。 大学の同期である真壁だったのです。
彼は学生時代から私を「地味女」と呼び「テンション下がるだろ」とあからさまに見下してくるような人でした。 他のお客様の迷惑になると店を追い出されそうになった真壁は、運悪く私に気づき、「今度同窓会あるんだけど来ない?」と声をかけてきたのです。
関わりたくはありませんでしたが、彼の様子に少し気になることもあり、私は同窓会に参加することにしました。
そして迎えた同窓会当日。 仕事が忙しくて大学時代の人とはほとんど会っていなかったので、実は少しだけ楽しみにしていました。
しかし会場に着くなり、真壁は「参加費30万だから」と信じられない要求をしてきたのです。 彼は私が部下にあの高級寿司をおごっていたのを見て「俺らにもおごれよ」と勝手に私の支払いに設定していました。
「一括は無理そうだから分割で払っとけよ」と、学生時代と変わらない態度で私を嘲笑う真壁。 呆れ果てた私が「たった30万で…」と呟きながら自分のクレジットカードを取り出すと、彼は「ちょっと痛い出費になっちゃうな?」と勝ち誇った顔をしていました。
ところがその直後です。 真壁は「とりあえず払ってくれたお礼にな」と、突然私の頭からお酒をぶちまけたのです。
「お疲れさーん」とふざけて笑う彼の異常な行動に、周囲の空気は一瞬にして凍りつき、ざわめきが起こりました。 ポタポタと顔や服からお酒が滴る中、私は静かにため息をつきました。
大学時代、私のほうが成績がよかったことを彼はいつも妬んでいました。 しかし、社会人になってまでこんな惨めな嫌がらせをするなんて。
私は冷静に濡れた髪を払いながら「人にお酒をかけるなんて、あなた飲み過ぎじゃない?」と彼を真っ直ぐに見据えました。
「は?説教かよ」と苛立つ真壁に、私は哀れみすら覚えながら「だってあなた…」とゆっくりと言葉を続けました。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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