赤ちゃん返り・きょうだいげんかに悩んだら…おやこで読みたい絵本と対処法

赤ちゃん返り・きょうだいげんかに悩んだら…おやこで読みたい絵本と対処法
一緒に仲良く遊んでいるきょうだいの姿は本当にかわいいですが、すぐに泣き声や叫び声が聞こえてくることもありますね。きょうだいのトラブルは、親御さんにとって悩みの種になることが多いと思います。 子どもの関わり方に悩んだときは、きょうだいをテーマにした絵本の読み聞かせがおすすめです。 絵本を通じて、親は子どもの気持ちを理解することができ、子ども自身も登場人物に共感することで、自分の気持ちを知るきっかけになります。 よくある、きょうだいのトラブル対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次

赤ちゃん返りはどうして起きるの?

下の子のお世話で忙しいのに、上の子まで甘えてきて手がかかって大変…なんてことありますよね。

上の子が急に赤ちゃんのような行動を取り始める「赤ちゃん返り」。 これは一般的に、親御さんの愛情を確認したい気持ちから生まれる行動です。新しいきょうだいができると、注目がそちらに移るため、上の子が「自分はまだ愛されているのだろうか」と不安に感じることが赤ちゃん返りを引き起こすと言われています。

対処法:

・上の子と過ごす時間を意識的に確保する。

・上の子が赤ちゃんのような行動をしても叱らずに、できるだけ共感する。

・上の子に「お兄ちゃん・お姉ちゃんだからできるお手伝いを頼む。自分は特別な存在ということを認識させて、自信を持たせる。

下の子が大きくなって一緒に遊べるようになると、きょうだいの良さを感じられるようになります。 下の子が生まれたばかりのときは、家族全体で新生活に慣れるよう努力している時期かと思います。上の子には「頑張ってくれてありがとう」と、伝えてあげるのも良いかもしれませんね。

けんかが毎日起きて大変

きょうだい間のけんかは、日常茶飯事で多くの親御さんが悩むことの1つですよね。 しかし、けんかはきょうだいが互いの存在を意識し、コミュニケーション能力を育てる重要な過程でもあります。

対処法

・けんかが起きた際はすぐに介入せず、まず見守る。

・子どもが冷静になった後に「どうしてけんかになったの?」と話を聞き、解決の方法を一緒に考える。

・一方の子を贔屓しないように心がけ、平等に接する。

けんかは子どもたちが自分の意見を伝え、相手と向き合う練習の場になります。親御さんとしては仲裁に入ることよりも、子どもの自分で解決する力を育てていると思って、怪我がないか見守るくらいの姿勢で良いかもしれませんね。

下の子が上の子をまねしてトラブルに

上の子が遊んでいると、下の子が真似をしたり、じゃましたり、物を取ったりしてトラブルが起こることがありますよね。

その結果、どちらかが怒ったり泣いたりして大変なことに…。そんなとき、「年上なんだから」と叱るのではなく、上の子の苦労を理解し、共感してあげることが大切です。

対処法

・「○○ちゃんがいろいろできてかっこいいな、すごいなって思って真似したり、おもちゃを取ってしまうんだね」と下の子の気持ちを代弁しながら、上の子にあなたは特別な存在ということを伝える。

・下の子に「上の子が遊んでいるから、これで遊ぼうね」と代わりのおもちゃを渡す。

・「じゅんばんこ」のルールを教える、練習をする良い機会と捉える。

下の子が上の子を真似することを活用して、上の子のできることや特技を褒めることで、自己肯定感を高めるポジティブな関わりを持てると良いですね。

おすすめの絵本

きょうだいの関わり方に役立つ絵本をいくつかご紹介します。これらの絵本を読み聞かせることで、子どもたちもきょうだいの大切さに気づく機会になるでしょう。

『おおきくなるっていうことは』(作:中川ひろたか、絵:村上康成)

上の子が成長する喜びや責任感を感じられる絵本です。自分が「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」として成長していく姿に共感しやすく、赤ちゃん返りに悩む上の子にもおすすめです。

『まねしんぼう』(作・絵:宮西達也)

お兄ちゃんのことをなんでも真似する妹の姿が描かれています。お兄ちゃんの言葉や行動を妹が一生懸命に真似しますが、ちょっとおかしくて、かわいらしく感じられます。

『ちょっとだけ』(作:瀧村 有子 絵:鈴木 永子)

お母さんが下の子のお世話で忙しそうだから、自分でいろいろ挑戦してみよう!というお姉ちゃんの姿を描いた絵本です。お姉ちゃんとして頑張る姿と、それに気づくお母さんの愛情が温かく表現されています。

まとめ

きょうだいの関わりには多くの悩みが伴いますが、その過程には成長のチャンスもたくさん隠れています。おやこで一緒に成長していく過程だと考え、焦らずに過ごしていきましょう。 親御さんがそれぞれの子どもの良いところを認めることで、子どもたちもお互いを尊重していく第一歩となります。

また、絵本を通じてきょうだい間の理解を深め、楽しい時間を共有することで信頼関係を築くことができます。ぜひきょうだいの関わりに悩んだときは絵本を活用しながら、子どもたちの成長を応援していってくださいね。

ライター / 監修:オオイシ(幼稚園教諭二種・保育士・チャイルドカウンセラー)

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執筆者

幼稚園教諭二種・保育士・ベビーマッサージインストラクター・チャイルドカウンセラー・家族療法カウンセラー オオイシ

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