これからの時代を生きる子どもたちに求められるのは「正解」ではなく「納得解」!

これからの時代を生きる子どもたちに求められるのは「正解」ではなく「納得解」!
まいにち子育てに奮闘するママパパに、教育方法学の専門家で3児の父でもある岡山大学の中山芳一先生からメッセージをいただきました
目次

時期が来れば子どものコミュニケーション力は高まります

幼児期は、まだまだ意思疎通がうまくできないこともあり、親はどうしても周りと比べてもやもやしてしまいがちですよね。

言うことを聞かない、周りに配慮できないのは、心が悪いわけではなく、まだ頭が追いついていないのです。

どうか周りと比べて「うちの子は言うことを聞かないから悪い子なのか」など、決して責めないでください。

時期が来れば、どの子も、状況を理解し、コミュニケーション能力なども自ら伸ばすことができるようになります。

これからの時代、求められるのは「正解」ではなく、その場に応じた「納得解」

絵本作家の五味太郎さんは、「丈夫な頭を持とう」と言っています。心ではなく、「頭」なんですよね。 そのためには、子どもの発達の科学知り、受けとめ、見守ることからぜひ実践していただきたいです。

超加速的に変化している時代の中で、私たち親も、未来を生きる子どもたちも「正解」が必要なのではなく、その場に応じて自分や相手と納得し合うことのできる「納得解」を見出すことが必要となってきました。 その「納得解」も変化に応じて、その都度修正しながら見出し続けなければいけません。 だからこそ必要になってくるのが「非認知能力」です。

まずは私たち大人から柔軟に変わっていきましょう! 違っていると気づけば柔軟に変える…でも、子どもを大切に思う子育ての軸はブレていない…そうなふうでありたいですよね。 そもそも、チェックテストのようにすべてノーミスでステージクリアなんてできないのが、人生や子育てや教育なのです!

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お話を伺った方

岡山大学准教授 中山 芳一

1976年岡山県生まれ。岡山大学 全学教育・学生支援機構准教授。専門は教育方法学。大学生のためのキャリア教育に取り組むとともに、幼児から小中高学生の各世代の子どもたちが非認知的能力やメタ認知能力を向上できるように尽力している。9年間没頭した学童保育現場での実践経験から、「実践ありき」の研究をモットーにしている。『家庭、学校、職場で生かせる!自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ』『学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす』(ともに東京書籍)ほか著書多数。最新刊は監修をつとめた『非認知能力を伸ばすおうちモンテッソーリ77のメニュー』(東京書籍)。

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執筆者

ライター 赤司 陽子

大学卒業後、製薬会社での勤務を経て、大手教育関連企業に転職。約10年間幼児教育・小学生教育事業に携わる。その後夫の海外赴任に随行し、アメリカで出産・育児を経験。多様な価値観に触れる。帰国後、フリーのプランナー・エディター・ライターとして活動中。現在、5歳女子・3歳男子の年子育児に奮闘中。

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