小学校「特別支援学級」てどんなところ?元小学校教諭がお伝えします

小学校「特別支援学級」てどんなところ?元小学校教諭がお伝えします
「特別支援学級」という言葉を聞いたことがあるかと思います。地域によっては「支援級」という呼び方もされています。かつては「障害児学級」と呼ばれていました。 この「特別支援学級」いったいどんな学級なのでしょうか。誰でも入れるのでしょうか。
目次

入るときには「審査」が必要。

特別支援学級はその名の通り、特別な支援をしてもらえる学級です。入るには条件があり、教育委員会での審査会(呼び方が地域によって違います)で判断されます。 その子どもにあったテンポで学ぶことが必要と判断されたり、支援をつけて学ぶことが必要と判断されたりした場合には、特別支援学級に籍を置くことになります。 保護者の要望を受けて話し合いをし、教育委員会が決定します。小学校が決定するのではありません。

特別支援学級には担任の先生がいる

例として、モリハナの子ども「はなさん」が小学校に入学し、特別支援学級だったとします。 「はなさん」は1年1組でした。 でも、1年1組とは別に特別支援学級の担任の先生がいて、この先生が「はなさん」の担任です。 1年1組は協力学級(または普通学級・親学級など)です。「はなさん」はこの2つの教室を行き来して勉強したり学校生活を送ったりします。

2つの教室

モリハナは特別支援学級の担任をしたことがあります。 学級の子どもが協力学級で勉強するときには、一緒に行って勉強のサポートもしました。ときには支援の先生や介助の先生に行ってもらうこともありました。 特別支援学級では、子どもにあった進度で勉強を教えます。1人ひとりにあわせた内容にしたり、その子どもにあったプリントを用意したりします。 特別支援学級では「生活単元学習」など、生活を送るための力を身に着ける勉強もします。

協力学級の担任をしたこともあります。 特別支援学級の子どもは2つの教室を行き来します。 特別支援学級から戻ってきたときには「お帰り」、行くときには「いってらっしゃい」と声をかけていました。 特別支援学級と協力学級。どちらの教室でどの科目を勉強するかは、子どもによって違いますが、すべてを協力学級で勉強するのではありません。 給食や掃除などは一緒に過ごすことが多いですし、体育や図工、音楽も一緒にすることが多いと思います。 協力学級では、勉強のテンポは一定です。

ずっと特別支援学級なの?

それぞれです。 小学校入学のときは違ったけれど、途中からうつる子ども、中学校も特別支援学級で勉強する子ども。その子どもにあわせます。 どの環境で生活したり勉強したりするのが一番良いか、保護者と子どもと学校とで考えます。

子どものために

小学校は保育園幼稚園とは全く違い、1日の大半は「勉強」をするところです。迷ったときはどの環境が我が子のためによいのか、じっくりと考え、いろいろな方に相談してみてくださいね。 特別支援学級の見学をすることもできます。また「入りたいな」と思ってもすぐには入れませんし、学校の先生たちの人数決定にも関係するので、1年前から動くことをおすすめします。

元保育士・幼稚園教諭・小学校教諭のモリハナせんせいです。0歳から12歳まで担任してきました。たくさんの子どもから、たくさんのことを学びました。みなさんの子育てのお手伝いができれば嬉しいです。

ライター/監修:モリハナせんせい(小学校教諭第一種免許状・小学校教諭第二種免許状、幼稚園教諭第二種免許状、保育士免許)

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執筆者

保育士資格 幼稚園教諭2種 小学校教諭1種2種 モリハナせんせい

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