園では靴を履けるのに玄関で『やって〜』と動かないわが子に…頑張りを認める“たった一言の声かけ”で動く魔法

園では靴を履けるのに玄関で『やって〜』と動かないわが子に…頑張りを認める“たった一言の声かけ”で動く魔法
園ではちゃんとできるのに、家ではやらない…それ、じつはとても自然なこと。 安心できる場所だからこそ、子どもは“自分”を出せるのです。 「うちだけ…?」と不安になるその気持ちに、そっと安心を届けるお話です。
目次

「園ではしっかりしてるみたいなんですけど、家ではまったく…」

保護者の方からよく聞かれるのが、こんな声です。

「先生からは『ちゃんとお片付けできてますよ』って言われるのに、家ではぜんぜんやらなくて」

「園では『お友だちと仲良くしてましたよ』って聞くのに、家ではすぐにきょうだいとケンカして…」

「うちの子、外でがんばっているように見えるけれど、本当は大丈夫なんでしょうか?」

じつは、これはとてもよくあることです。 むしろ「園ではできて家ではできない」のは、子どもが健やかに育っている証拠といってもいいくらいなのです。

園は「がんばる場所」、家は「安心できる場所」

子どもたちは園にいる間、たくさんの刺激を受けています。 先生の話を聞き、友だちと関わり、ルールの中で過ごす。

小さな体と心で、一生懸命に「がんばっている」のですね。 そして、家に帰るとその緊張の糸がふっとゆるみます。

親の前だからこそ、気を張らずにいられるのです。 つまり、家でわがままを言ったり甘えたりするのは「ここは安心できる場所だ」と感じているから。

信頼しているからこそ自分を出せる、その証拠なのです。

「できない」のではなく「しなくていいと思っている」だけ

園では自分で靴を履くのに、家では「やって〜」と甘える。 園ではちゃんと順番を待てるのに、家ではすぐに「先がいい」と言い出す。

そんなとき「うちの子だけおかしいのかな」「何か問題があるのかな」と心配になるかもしれませんが、決して「できない」わけではありません。 「今はその必要がない」と判断しているだけなのです。

大人だって、職場では丁寧に敬語を使っていても、家ではラフな口調になりますよね。 それと同じように、子どもたちも場面によって自然と心のスイッチを切り替えているのです。

大切なのは「家でもできるようにすること」じゃない

「園でできることは、家でもできるようにしておかないと」 「いつまでも甘えさせてばかりじゃダメなんじゃないか」

そんなふうに思ってしまうこともありますよね。 でも、子どもにとって家が「安心して気をゆるめられる場所」であることは、成長においてとても大切です。

ずっと緊張して過ごすのは、大人だってしんどいですよね。 子どもも同じです。

家ではリラックスして自分らしく過ごせるからこそ、次の日また「よし、がんばろう」と思えるのです。

もし気になるときは、「ちょっとだけ」声をかけてみる

もちろん、甘えが続きすぎて生活に支障が出てしまうときや「やってもらえるのが当たり前」になってしまっているときは、少しだけ手助けの仕方を変えてみるのもよいでしょう。

たとえば、こんな声かけです。

「靴、園では自分で履いてるって聞いたよ!すごいね。今日もおうちで見せてくれる?」

「順番を守れたって先生が言ってたよ。おうちでもやってみる?」

このように、園でのがんばりを認めて自信に変えてあげる関わり方をしてみると、子ども自身も「できる自分」に気づくことができます。

まとめ

子どもが園ではできていることを、家でやらないとき。 それは、子どもが甘えているのではなく、心から安心しているからこその行動です。

親にとっては少し不安に思えるかもしれませんが、それはしっかりとした信頼関係が築けているサインでもあります。 「家ではできないことがあってもいい」

それを自然なこととして受け止めてあげられたら、子どもはもっとのびのびと育っていきます。 がんばる場所と、安心できる場所。

その両方のバランスが取れていることが、おやこの絆を深め、子どもの心を強くしてくれるのです。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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