【最新の教育費事情】習い事費用は中高生で月2万超え!6割の親が「教育費が学力に比例すると考えている」ことが判明

【最新の教育費事情】習い事費用は中高生で月2万超え!6割の親が「教育費が学力に比例すると考えている」ことが判明
子どもの教育費についてどう考えている?教育費の貯蓄方法や意識している教育費の総額、毎月かけている習い事の費用などについて、ソニー生命保険株式会社が2022年1月28日~1月31日に実施した「子どもの教育資金に関する調査」の結果を参照しながら紹介します。
目次

子どもの教育費はいくら用意したらいいのか、どんな方法で貯蓄するべきなのか…親にとっては頭の痛い問題ですよね。
一方、わが子にはお金の心配をさせず好きな道を進んでほしい…と思うのも親心。

ソニー生命保険株式会社が2022年1月に実施した「子どもの教育資金に関する調査」では、最新の教育費事情が明らかになりました。その一部をご紹介します。

「子どもの学力や学歴は教育費次第で決まる」と約6割の親が回答

子どもの教育や教育費に関する内容について、自身の考えや状況がどの程度あてはまるかを聞いた設問では、「子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる」では、「非常にあてはまる」は14.6%、「ややあてはまる」は48.1%で、合計した「あてはまる(計)」は62.7%となりました。親の6割強が、教育費の多寡は子どもの学力や学歴に強い影響を及ぼすと実感しているようです。

また、「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」では「あてはまる(計)」は59.3%、「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ」では「あてはまる(計)」は66.8%となり、老後の備えよりも教育費を優先したい親や、子どもの将来を考え早期教育という先行投資を重視している親が多いことがわかりました。

一方、「スポーツや芸術の習い事よりも学習塾に教育費をかけたい」では、あてはまらない(計)が約6割という結果になり、必ずしも学力・学歴だけを重視しているのではなく、子どもに好きなことをさせたい・さまざまな力を伸ばしたいと考えている親の気持ちもうかがえます。

親の約8 割が「多少費用がかさんでも希望の大学に進学させたい」

大学等(大学・短期大学・専門学校)への進学に関する意識についての設問では、「多少費用がかさんでも進学させたい(計)」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が84.5%、「費用がかさむなら進学させなくてもよい(計)」が15.5%という結果に。

子どもの大学等の入学金・授業料等の費用については、「費用にこだわらず子どもの希望優先させたい(計)」が77.1%、「費用が極力抑えられる学校を選択させたい(計)」が22.9%となりました。

子どもが進学先を選択するシーンでは、入学金・授業料等の費用の多寡で進路が制限されることなく、子ども自身の希望の実現を優先できるように後押ししたいと考える親が多いようです。

中高生以降「子どもの教育費の負担を重いと感じる」割合が急増

「子どもの教育費の負担を重いと感じるか」という設問では、「あてはまる(計)」が61.1%という結果に。

子どもの就学段階別にみると、「あてはまる(計)」と回答した親の割合は、未就学児の親では48.8%、小学生の親では49.6%、中高生の親では66.3%、大学生等(予備校生・浪人生・大学生・短期大学生・専門学校生、以下同様)の親では79.4%でした。教育費の負担の重さを感じる親の割合は、子どもの就学段階が上がるほど高くなり、大学生等の親では8 割となりました。

ただし、子どもの教育費の負担を重いと感じる親の割合は過去を比べると微減しています。

「コロナ収束後は、子どもの教育費を増やしたい」親が約7割に!

「コロナ収束後は、子どもの教育費を増やしたいと思うか」という設問では、「増やしたいと思う(計)」が67.4%、「増やしたいとは思わない(計)」が32.6%という結果に。

コロナ禍が落ち着いたら、子どもの教育のための出費を増やしたいと考える親が多数派となりました。

長引くコロナ禍では、習い事を控えたりなど子どもの教育に関しても我慢することがあったためか、アフターコロナの教育費における支出意欲が増していることがうかがえます。

未就学児の親が考える「子どもの教育資金額」は1,377万円!

未就学児の親(248 名)に、「子どもが小学生から社会人になるまでに教育資金はいくらくらい必要だと思うか」という設問では、「1,000 万円~1,400 万円位」(34.2%)に回答が集まり、平均予想金額は1,377 万円に。

この平均予想金額は落ち込んだ昨年から111 万円増加。2 年前の2020 年と同水準となりました。

学校外教育費の平均支出金額は月額14,429 円!

スポーツや芸術などの習い事、家庭学習、教室学習のそれぞれに1 か月あたりいくらくらい支出しているか聞き、それぞれの平均支出金額を合計したところ、14,429 円/月に。

2021 年は平均13,267 円だったため、1,162 円の増加となりました。

子どもの就学段階別に平均支出金額の合計をみると、未就学児の親では8,916 円/月小学生の親では15,394 円/月中高生の親では20,580 円/月大学生等の親では12,754 円/月となりました。

教育資金の準備は圧倒的に「銀行預金」が多い

高校生以下の子どもの親(748 名)に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備しているかを訪ねた設問では、「銀行預金」(60.6%)と「学資保険」(42.1%)が突出して高い結果に。
次いで高くなったのは、「財形貯蓄」(11.2%)、「金融投資(株式投資や先物取引など)」(11.0%)、「(学資保険以外の)生命保険」(8.3%)でした。

また、大学生等の親(予備校生・浪人生を含まない)(250 名)に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備してきたか聞いたところ、「銀行預金」(71.6%)が最も高く、「学資保険」(44.4%)、「奨学金」(20.4%)、「財形貯蓄」「教育ローン」「子どもの祖父母(自分の親や義理の親)からの資金援助」(いずれも9.6%)が続きました。


***

イマドキの親たちの教育費についての考え方がわかる調査結果でした。
自身の老後資金よりも子どもの教育費にお金を使いたい、金銭面で子どもの進路が制限されないようにサポートしたい…など、わが子を思う親心が伝わってくる内容でしたね。

とはいえ、無限にかけることができない教育費。家庭の方針を定めて、必要な金額をどのように貯めていくのか、子どもが小さいうちからしっかり考えていく必要がありそうです。


■調査概要
「子どもの教育資金に関する調査」
調査期間:2022年1月28日~1月31日の4日間
調査対象:大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女
調査方法:インターネットリサーチ
回答者数:1,000名

参照元:PR Times

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