『お姉ちゃんはできるのに…』とわが子を比べてしまう親へ!子どもの自信を奪わない接し方

『お姉ちゃんはできるのに…』とわが子を比べてしまう親へ!子どもの自信を奪わない接し方
「お兄ちゃんのときはもっと早かったのに」 「妹はあんなに素直なのに、どうしてこの子は……」 そんなふうに、きょうだいを比べてしまう自分にハッとしたことはありませんか? 愛情があるからこそ、悩みも葛藤も生まれる。 きょうだい育児には、親にしかわからない難しさがあります。
目次

比べてしまうのは「この子をよくしたい」という気持ちの裏返し

きょうだいや周りの子と比べてしまって「また比べてしまった…」と落ち込んでしまうことってありますよね。 ですが、そもそも比べるということは「その子のことを普段からよく見ている証拠」でもあります。

違いに気づけるのは、それだけ子ども一人ひとりの個性や日々の行動にしっかり目を向けているからこそです。 そうした思いは、親としてごく自然で、愛情があるからこそ湧いてくるものです。

「比べてしまう自分=ダメな親」と責める必要はまったくありませんよ。

比べられた子どもは「存在そのもの」を否定されたように感じる

ただし、比べたときの言葉をそのまま口に出してしまうと、子どもは「自分はダメなんだ」と受け止めてしまうことがあります。 たとえば「お姉ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」という言葉。

子どもにとっては「行動の遅さ」を注意されたのではなく「自分という存在そのもの」を否定されたように受け取って深く傷ついてしまうことがあるのです。

子どもが自信を失ってしまうのは「できる・できない」の差よりも「お母さんに見放されたかもしれない」と不安になった瞬間です。 だからこそ、違いに気づいたときほど、その子自身のありのままを受け止めてあげる姿勢が大切になります。

比べたくなったときに心がけたい3つの視点

1. 「違い」を「その子のよさ」に捉え直してみる

・お兄ちゃんは慎重派、妹は思い切りがいい

・弟は甘え上手、お姉ちゃんは我慢強い

このように、比べたくなってしまうポイントを「その子ならではの持ち味」として捉え直してみるのがおすすめです。 「どちらが優れているか」ではなく「それぞれの個性」として見られるようになると、ママ自身の心もふっと軽くなり、比べるのではなく温かく見守る気持ちへと変わっていきますよ。

2. 「その子のペース」を意識する

子どもはそれぞれ、成長のスピードも得意・不得意も違います。 大人でも走るのが得意な人がいれば、おしゃべりが上手な人がいるのと同じですよね。

「この子は今、自分の歩幅で一生懸命に育っているんだな」と思えるようになると、周りと比べることにそれほど意味がないことにも気づけます。

3. 「ほめられる側」の子への配慮も忘れない

比べられているとき、傷つくのは「できていない側」だけだと思われがちですが、じつは「比べられてほめられる側」にも無言のプレッシャーがかかっています。

たとえば「お兄ちゃんはしっかりしていてえらいね」と言われ続けると「しっかり者でいなきゃ」「失敗しちゃいけない」とプレッシャーを抱えてしまうこともあります。

きょうだいの誰かを特別扱いするのではなく「あなたも大切、あなただって大切」と、それぞれに愛情を届けることが、子どもたちの安心感につながります。

比べたあとのフォローが、おやこの絆を深める

もしうっかり比べて口にしてしまったとしても「あ、言ってしまった」と気づけたなら、そこからいつでもフォローできます。 気持ちが落ち着いたあとに

「さっきは少し言いすぎちゃった。ごめんね。お母さんはあなたのことが大好きだよ」

「あなたのペースで大丈夫だからね。ずっと応援しているよ」

と、優しく伝えてみてください。 その一言があるだけで、子どもは「ちゃんと自分を見てくれているんだ」と安心し、自信を取り戻すことができます。

子育ては毎日がやり直しの連続ですし、完璧な親でいる必要はありません。 比べてしまった自分を責めるのではなく、その後の関わり方を少し工夫しながら、お子さんとのおだやかな時間を重ねていってくださいね。

ライター/監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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