「子どもが寝た後」の唯一の自分時間をどう使うか

「子どもが寝た後」の唯一の自分時間をどう使うか
子育て中のママ・パパにとって、「子どもが寝た後」はまさに一日で唯一と言っていいほどの“自分時間”。お風呂に入り、寝かしつけを終え、ようやく訪れる静かな夜のひとときに「今日はもう何もしたくない…」とソファに沈みこむという方も少なくありません。 どうかその時間を、自分を少しだけ満たすために使ってみてください。
目次

「やらなきゃ」に縛られすぎない

子どもが寝たあと、多くの方がまず考えるのは「洗い物しなきゃ」「洗濯物をたたまなきゃ」といった“家事タスク”ではないでしょうか。 もちろん、やるべきことを片づけてからでないと落ち着かないという人もいるでしょう。

でも、忘れないでいてほしいのは、子育てそのものがすでに大きな“仕事”だということ。 一日中親であり続けたあなたに、休む権利はちゃんとあるのです。

「何もできなかった」と自分を責めるより、「よくがんばったね」と声をかけてあげる。 その上で、「今日はちょっとだけ自分を満たしてあげよう」と思えたら、それが次の日の原動力になります。

“がんばらない時間”こそが心の栄養になる

子どもが寝たあとの自分時間を、どう過ごすかは人それぞれです。 スマホで動画を見る、ドラマを1話だけ観る、甘いお菓子をゆっくり味わう、ただただぼーっとする。 それだけでも「自分に戻る」時間になります。

中には「せっかくの時間だから有効に使いたい」と思う人もいるかもしれません。 本を読んだり、趣味に没頭したり、資格の勉強をしたりするのも素敵な使い方です。

ただし、それが義務になってしまうと、「せっかくの自由時間なのに疲れてしまった…」ということにもなりかねません。 がんばらない時間、何もしない時間を“ムダ”と思わずに、大切な心の栄養補給と考えてみてください。

自分の心の声に耳をすます時間に

子どもが寝た後、部屋が静かになったとき。 ふと、「本当は今、何がしたい?」「どんな気持ちを感じてる?」と、自分に問いかけてみるのもおすすめです。

「今日は怒ってばかりだったな」

「寂しい気持ちに気づけなかったな」

「もっと笑顔で過ごしたかったな」

そんなふうに、一日の中で自分の気持ちを振り返る時間を持つと、心の中のもやもやが少しだけ整理されていきます。そして、自分の気持ちに気づいてあげることが、自己肯定感にもつながっていくのです。

「ほんの5分」が心を救うこともある

子どもがなかなか寝つかず、自分時間が取れない日もあります。 そんなときは、たとえ5分でも、自分のために時間を使ってみてください。

お気に入りのハーブティーを飲む、静かな音楽を聴く、深呼吸をする。 それだけでも、少し気持ちが変わってくるはずです。

「まとまった時間がないから無理」と思わずに、「今、この5分でできること」に目を向けてみてください。

自分を満たすことで、家族へのやさしさも増える

パパ・ママが心にゆとりを持てると、不思議と家族へのまなざしもやわらかくなります。 逆に、自分の気持ちを後回しにし続けると、無意識のうちにイライラや不満がたまり、それが家族との関係にも影響を与えてしまうことも。

だからこそ「子どもが寝た後」の時間は、親自身が心を整えるための大切な時間。 何をするかよりも、「どう過ごしたいか」を自分の心に聞きながら、自分だけの“ごほうび時間”にしていきましょう。

それが、明日のあなたを少しだけ軽くしてくれるはずです。

ライター/監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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