自信がない子どもには、過去に何かの経験で「できなかった」「うまくいかなかった」と感じた記憶が残っていることがよくあります。
とくに「あの子はできたのに」「もっとがんばって」といった言葉は、知らず知らずのうちに「ぼくはだめなんだ」と思い込ませてしまうことも。
比べられることで得るやる気もありますが、幼い心にはそれが「できなかった自分を否定された」という形で刻まれてしまうこともあるのです。
自信を育てるために特別なことをする必要はありません。 大切なのは、できていることを見つけて、やさしく言葉にして伝えること。
「自分からおはようって言えたね」「はさみの持ち方、上手になってきたね」「今日の片づけ、昨日より早かったよ」 こんなふうに、本人も気づいていない小さな「できた」を言葉にしてもらうだけで、子どもの心には「あ、ちゃんとできてるんだ」という安心感が芽ばえていきます。

「すごいね!」「えらいね!」といった言葉ももちろん嬉しいものですが、毎回そう言われると、子どもは「すごくないとダメなんだ」と感じてしまうこともあります。
それよりも「見ているよ」「気づいているよ」という言葉のほうが、子どもの心にはより深く届きます。
たとえば「静かに絵本をめくっているね」「お友だちにおもちゃ貸してあげたんだね」
こうした実況中継のような声かけは、子どもの存在そのものを受け入れていることを伝えてくれます。
結果ではなく「やろうとしていたこと」や「挑戦しようとした気持ち」を認めてもらうと、子どもはとても励まされます。 「ちょっとむずかしかったけど、最後までやってたね」「途中でくやしそうだったけど、あきらめなかったね」
うまくいかなかったときほど、そっと寄り添う声かけが心に残ります。 できた・できなかったに関係なく、見守られているという実感が、少しずつ自信の芽を育てていきます。
子どもにやさしく声をかけたいと思っても、親の心に余裕がなければ難しい日もありますよね。 ついイライラしてしまった、うまく言えなかった…そんな日もあって当然です。
そんなときは、自分自身にも「今日はがんばった」「朝バタバタの中で、おにぎり握ってたな」と、小さな“できたね”を届けてあげてください。 ママやパパの心が満たされると、子どもにも自然とやさしいまなざしが向けられるようになります。
自信がなさそうに見える子どもには「ぼくってダメかも」という思い込みが、少しずつ積み重なっていることがあります。 でも、その思い込みは、毎日の小さな声かけでやさしくほぐしていくことができます。
「できたことを伝える」「見ているよと伝える」今日からできるその一言が、子どもの心に「ぼくは大丈夫」「わたしにもできる」という気持ちを育てていきます。 難しいことではなく、いつもの暮らしの中でできること。
ぜひ、今日から試してみてくださいね。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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