【イベントおやつ】混ぜて固めるだけで作れる簡単ラムネ作り!楽しみながら実験も楽しめる♪

【イベントおやつ】混ぜて固めるだけで作れる簡単ラムネ作り!楽しみながら実験も楽しめる♪
重曹とクエン酸を使った手作りラムネの作り方を紹介。その工程や、ラムネを食べるときに口の中で起こる反応には、子どもに伝えたい知育ポイントがたくさんあります。
目次

子どもにとって、キッチンはいわば身近な実験室!
材料を混ぜたり、加熱したり冷やしたり…料理やお菓子づくりの工程は化学反応に満ちています。そんな化学反応を体感する"おうちサイエンス"で知的好奇心の種まきをしてみませんか。

今回のテーマは口の中でシュワシュワと溶ける子どもが大好きなラムネ作り。
お菓子のラムネは2つの物質のシンプルな化学反応からできていて、じつは手作りするのも簡単です。混ぜてこねて形作るプロセスは、子どもにとって楽しめますよ!

ラムネ作りのポイントはクエン酸と重曹

■材料(小さじ½サイズのラムネ約10個分、1/4サイズなら約20個分)

  • 粉砂糖…50g
  • コーンスターチ…10g
  • クエン酸…小さじ1/2
  • 重曹…小さじ1/2
  • かき氷シロップ…小さじ1と1/4
  • ポイントとなるのはクエン酸と重曹。

    クエン酸はドラッグストアで、重曹はスーパーの製菓材料コーナーで手に入れることができます。どちらも食用に使えるものを用意してくださいね。

    それ以外の材料であるコーンスターチや粉砂糖、かき氷シロップもスーパーの製菓材料コーナーにありました。かき氷シロップは少量しか使わないので、いろんな色が少しずつ試せるポーションタイプがおすすめ。

    ■必要な道具

    • はかり
    • 計量スプーン:大さじ
    • 計量スプーン:小さじ(あれば小さじ1/2、1/4が計量できるもの)
    • ボウル
    • ラムネの型にするもの(今回はスプーンやクッキー型を使用)
    • ダイソーの計量スプーンは小さじ1/4まであり計量に便利。セリアはふちに丸みがあり、小さじ1/2を2つ使って、ボール状のラムネが上手く作れました。

      ラムネの作り方

      1.かき氷シロップ以外の材料を量りながらボールに入れる

      「お砂糖を50gぴったりまで入れてみようか」「51gだからちょっとだけ減らしてみようか」など、声をかけながら入れていってください。減らしすぎたり・足しすぎたり、子どもにとっては重さの調節もゲームみたいに楽しめます。

      「次はコーンスターチ10gだよ。50に10を足すと、何gまで入れたらいいかな?」など、子どもの数の理解度に合わせた声かけができたらいいですね。

      重さの単位にも親しむ機会なので、「1gってほんの少しで軽いんだね」などと会話をすることで重さの感覚を伝えることもできます。

      すべての材料を合わせたら全体をよく混ぜておきます。

      2.かき氷シロップを少しずつ加える

      複数の色を作りたい場合は、シロップを入れる前に材料を小さなボウルやおわんに分けておきます。

      初めて作るときは1色で作るのがおすすめです。

      3.指先でシロップをなじませ、こねる

      ホロホロしているけれど、手でにぎると軽くまとまるくらいが目安です。

      4.成形する

      軽量スプーンいっぱいに材料をぎゅっと押しながら入れます。コツは、押し込みながら、さらに表面が盛り上がるくらい大盛りにすること。

      スプーン2つをぎゅぎゅっと押さえて合わせ、パカッと外すとまんまるラムネになります。

      5.約半日乾燥させる

      そのまま常温に置いて乾燥させると、水分が抜けてかたくなり手で持っても崩れにくくなります。

      サクッホロッとした食感が市販のラムネに近くて驚き!大粒ラムネに子どもも大満足です。

      水けが多くなってしまったら型で成形を

      粉に対してシロップを多く入れてしまうと、べっちょりしてスプーンからきれいに取り出せないことも。そんなときも諦めないで!クッキー型を使って成形すればOKです。

      ラップに小さなクッキーの型を置き、中に材料を入れてぎゅっぎゅっと上から押します。

      そーっと型を外します。複数の色を混ぜると、マーブル模様がかわいいですね。

      約半日乾燥させると、水分がぬけてかたくなり成功!粘土のように手で丸めたり型ぬきをして楽しめて子どもも喜びます。

      ラムネが口の中でシュワシュワする理由は?

      重曹は、炭酸水素ナトリウムの別名でアルカリ性クエン酸はレモンなどに含まれるすっぱい成分で酸性です。

      炭酸水素ナトリウムは水に溶けるとクエン酸と中和反応が起こり二酸化炭素と水が発生します。中和反応というのは、アルカリ性と酸性が反応して水が生成される反応のこと。

      つまり、ラムネを口に入れると、唾液(水)で反応が始まります。シュワシュワした泡は二酸化炭素なんです。そう、飲むとシュワシュワと感じる炭酸飲料の泡と同じですね。

      化学式
      クエン酸+炭酸水素ナトリウム → クエン酸三ナトリウム+水+二酸化炭素

      また、ラムネを食べるとシュワシュワと同時に口の中がひんやりするのは、二酸化炭素が発泡する際に周囲から熱を奪いながら反応(吸熱反応)するためです。

      子ども解説「ラムネのシュワシュワの秘密」

      ラムネを作るときに使う重曹とクエン酸という2つの材料が、口の中でつば(水)と混ざると、シュワシュワした泡ができるんだね。ソーダのシュワシュワの泡と同じで、二酸化炭素っていうものが出ているんだよ。 シュワシュワの泡ができるとき、口の中がひんやりするか感じてみよう。

      ラムネ作りの体験を身近ないろいろな現象にリンクさせよう

      ラムネが完成したら、水にラムネを溶かして、口に入れたときと同じように水の中で泡が発生するのを確認してみたり、お風呂に入るときに"炭酸入浴剤も炭酸水素ナトリウムと酸から二酸化炭素を発生させたもの"だと説明したり…。

      子どもが好きなおやつを作る体験が、生活のいろいろな現象とリンクしていきます。

      「この泡はラムネの時と同じ二酸化炭素なんだよ」など…すぐに理解できなかったとしても、いつか子どもが「このことを言っていたんだな」と、わかるときがきます。
      いまは楽しく遊びを通した体験で、その種まきができるといいですね。

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執筆者

はるか

「日常のなんで?を大切にする理科育児」を実践し、日々の生活で子どもの知的好奇心を楽しく広げるヒントをInstagramで発信中。子どもの頃から理科が好きで、高校は理数科。大学ではバイオテクノロジーを学び、大手メーカーSEを経て私立大学で人の成長を支援する。キャリアコンサルタントの視点から、子育てとわたしらしく生きることの両立を応援する団体「ラシク」を2021年1月に設立。 中学高校の理科・情報教員免許。5歳と0歳の兄弟を子育て中。
モットーは「ママの世界が広がると子どもの世界も広がる」
Instagram: はるかの理科育児日記

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