これは、もう15年ほど前の話です。
当時は独身で、毎日電車通勤をしていました。 朝も夜も車内は常に混雑していて、座れることなんてほとんどなく、いつも立ちっぱなし。 そんな日々が続いていました。
その日も仕事帰りの満員電車に乗っていました。 すると突然、若い男性が人をかき分けるようにして、私の目の前に割り込んで立ったのです。 「なんでわざわざここに?」と少し不審に思って、つい警戒してしまいました。
けれど男性はその後も何をするわけでもなく、黙って立ったまま。 そのまま、しばらく時間が過ぎていきました。
そして彼が降りる駅に着いたとき。 降車する際に「僕の目の前に酔っ払いのおじさんがいる。たぶん寄りかかってくると思うから、車両を移った方がいいよ」と…。
まさか私を守るために、立っていてくれたなんて…! 思わず「えっありがとうございます!」と頭を下げました。
男性の言葉通りに車両を移ろうとした際、案の定酔っ払いは近くの乗客にもたれかかって、迷惑がられているところでした。
私は無事に何事もなく目的地までたどり着くことができました。 あのときお礼を言えたのは、たった一言だけ。 名前も連絡先も分からないまま、あの男性とはそれきり会っていません。
けれど今でも、あのときの優しさに心から感謝しています。 (女性/41歳/専業主婦)
誰かのちょっとした気遣いや優しさが、つらい時間をふっと楽にしてくれることってありますよね。 そんな瞬間に気づくと、世界がちょっとだけあたたかく見える気がします。
みなさんのまわりでも、思わずホッとした“優しさの瞬間”はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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