お食い初めの献立に欠かせない赤飯は、生きるうえで欠かせない「穀物」を象徴しているといわれています。 古くから日本では、赤い色に魔除けや厄払いの意味があるとされ、お祝いの席には赤飯が用いられてきました。
赤飯には「これから先、赤ちゃんが健やかに成長し、病気や災いから守られますように」という願いが込められています。 一般的には小豆を使うことが多いですが、北海道や東北地方などでは甘納豆を使うなど、地域によって異なる作り方も見られます。
お食い初め膳の焼き魚は「海の恵み」を表す料理とされています。 お祝いの席にふさわしいよう、切り身ではなく尾から頭まで丸ごとの「尾頭付き」を用意するのが一般的です。
中でも鯛が選ばれるのは、その美しい見た目や「めでたい」という語呂の良さから、縁起の良い魚とされているためです。
地域や家庭によっては、ホウボウを使う場合もあります。 ホウボウは鳴き声や硬い頭にちなんで「夜泣きをしないように」という願いを込める意味もあるそうです。
汁物には、ハマグリのお吸い物が用意されることが多いようです。 赤ちゃんの吸う力が強くなるようにという願いのほか、2枚の貝殻がぴったりと合うことから、「良い伴侶に恵まれますように」という意味も込められています。
漬物などの「香の物」は、「塩」を表す料理とされています。 塩には古くから清めや長寿の意味があり、赤ちゃんが健やかに成長するようにという願いが込められているようです。
また「丈夫な歯が生えますように」との願いを込めて用意する「歯固めの石」も、お食い初めには欠かせません。 地域によっては、関西地方のように石の代わりにタコを使う習わしもあるようです。
お食い初めの献立や形式は地域や家庭によって少しずつ違いがあります。 迷う場合は事前に親族に確認しておくと安心です。
それぞれの料理に込められた意味を知ったうえで準備をすれば、より思い出深く、心を込めたお食い初めになるでしょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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