パン屋でアルバイトをしていたときのことです。
ある日、小さな男の子とお母さまが来店されました。 男の子はまだ手慣れていない様子ながらも、トングを握りしめて一生懸命パンを取ろうとしていて、その姿がとても微笑ましく感じられました。
ところがその直後、男の子がトングでつかんだパンをうっかり床に落としてしまったのです。
私はすぐに声をかけようとしましたが、それよりも早くにお母さまが落ちたパンを拾い上げて、何ごともなかったようにそのまま陳列棚に戻してしまいました。
さすがに驚いて「お客様、床に落としたパンは棚には戻さないで下さい!言っていただければ回収いたしますので…」とお伝えしました。すると、お母さまは明らかに不機嫌そうな顔で「はあ?子どもがやったことじゃない!」と言い返してきたのです。
それでも「衛生上の都合があるので…」と説明を続けると「じゃあ、あんたが買えば?」と強い口調で言い放たれてしまいました。
私は返す言葉も見つからず、最終的には店長が対応してそのパンは廃棄となりました。
お母さまは最後まで納得のいかない様子でお帰りになられ、モヤモヤ…。 「子どもがやったことだから」という一言で、あたりまえのルールが無視されてしまうことに強い衝撃を受けたできごとです。 (男性/21歳/学生)
子どもは大人の言動をよく見ています。 だからこそ、トラブルがあったときには、思いやりやルールを伝える良い機会になります。
保護者の方は日頃のふるまいが子どものお手本になることを意識したいですね。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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