私たちはつい「早く寝かせなければ」と夜の時間にばかり注目しがちです。 でも眠くない子どもを布団に入れるのは、おやこにとってとてもストレスのかかるものです。
そこで発想を逆転させてみませんか。 まず目指すのは「早寝」ではなく「早起き」です。
朝決まった時間にすっきりと目覚めることができれば日中は元気に活動できます。 そしてたくさん遊んで心地よく疲れた体は夜自然と眠りを求めるようになります。
気持ちのいい朝の目覚めが穏やかな夜の眠りへと繋がっていくのです。
ではどうすれば気持ちよく朝を迎えることができるのでしょうか。 一番のおすすめは目覚まし時計の音ではなく「太陽の光」で部屋を明るくすることです。
私たちの体には光を浴びると活動のスイッチが入るという素晴らしい仕組みが備わっています。 朝カーテンをさっと開けて太陽の光を部屋いっぱいに取り込む。
その自然な光のシャワーが子どもの脳と体を優しく、そしてすっきりと目覚めさせてくれます。

太陽の光で目が覚めたお子さんへの次のプレゼント。 それは温かい「朝のハグ」です。
まだお布団の中で少しだけまどろんでいるお子さんを優しく抱きしめてあげる。 「おはよう。よく眠れたかな?」一日の始まりが大好きな親との温かい触れ合いであること。
その安心感が子どもに「今日もきっと楽しい一日になる」という前向きな気持ちを与えてくれます。 太陽の光が体の目覚ましなら親のハグは心の目覚まし。
どちらも欠かすことのできない大切なスイッチです。
気持ちのいい朝を迎えるためにはやはり夜の過ごし方も大切です。 飛行機が着陸のために長い滑走路を必要とするように、子どもの心と体も眠りに入るためには穏やかな助走期間が必要です。
寝る時間の1時間ほど前からその滑走路を準備してあげましょう。 部屋の照明を少しだけ暗くする。
テレビやタブレットはおしまいにする。 お風呂にゆっくり入って体を温める。
静かな音楽を聴いたり絵本を読んだりする。 こうした毎日のお決まりの「入眠儀式」が子どもの心と体を自然とリラックスした眠りのモードへと切り替えてくれます。
子どもの睡眠リズムは一日や二日ですぐに整うものではありません。 三歩進んで二歩下がるようなゆっくりとしたペースで少しずつ作られていくものです。
だからこそ親は「焦らない」こと。 そして「どっしりと構える」ことが何よりも大切です。
親の焦りやイライラは子どもに伝わりかえって眠りを妨げてしまいます。 「いつか必ず眠れるようになる」その親の揺るぎないおおらかな気持ちこそが子どもにとって一番の安心材料になるのです。
子どもの睡眠リズムは親が力でコントロールするものではありません。 それは太陽や月やおやこの愛情といった自然な力にそっと寄り添うことで育まれていくものです。
焦らず、急かさず。 その子だけの心地よいリズムが見つかるまでどっしりと構えて見守ってあげたいですね。
気持ちのいい朝の光と温かいハグ。 その毎日の繰り返しがお子さんの健やかな心と体をきっと育ててくれるはずです。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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