
子どもは純粋な好奇心で、自分との「違い」を発見します。 「あの子はどうして肌の色が違うの?」そんなとき、親はつい慌てて「しーっ!そんなこと言っちゃダメ!」と口を塞いでしまいがちです。
でもその対応が、子どもに「違いは見てはいけない悪いことなんだ」と教えてしまいます。 大切なのは、その好奇心を否定しないこと。
「本当だね。色々な肌の色の人がいるんだね。素敵だね」と親が穏やかに肯定する。 その姿勢が、多様性を受け入れる心の土台になります。
子どもの世界を広げるために、絵本や映画の力を借りましょう。 意識して、様々な人種や文化、家族の形が描かれた物語に触れさせてあげるのです。
自分とは違う暮らしや価値観があること。 それを物語を通して知ることで、子どもは自然に多様性への理解を深めていきます。
たくさんの物語が、子どもの心に「一つの正解なんてないんだな」という、しなやかな価値観を育ててくれるのです。

「みんな違って、みんないい」というレッスンは、まず家庭の中から始まります。 親が我が子の「違い」つまり、個性を心から愛してあげること。
周りの子よりおっとりしている。周りの子よりこだわりが強い。 その平均から少しだけはみ出した部分を、親が心配し直そうとするのではなく「それこそがあなたの素敵なところだよ」と抱きしめてあげる。
親に丸ごと肯定された経験が、子どもが自分らしさを愛するための原点になります。
「みんなできるのに、うちの子だけできない…」
私たちはつい、子どものできない部分に目を向けて焦ってしまいます。
でも誰にでも得意なことと苦手なことがあるのは当たり前です。 「パパは歌は苦手だけど、走るのは速いんだよ」と、親が自分の不得意をオープンに見せること。
その姿は子どもに「苦手なことがあってもいいんだ」という安心感を与えます。 そして自分にないものを持っている他者への尊敬の気持ちを育むのです。
もしお子さんが「普通になりたい」と悩んでいたら…。 「普通ってなんだろうね?」と一緒に考えてみてください。
背の高さも髪の色も好きな食べ物も家族の形もみんな違う。 そうやって一つひとつ見ていくと「普通」という人が、どこにもいないことに気づくはずです。
そのぼんやりとした言葉の呪縛から解放されたとき、子どもはもっと自由に自分らしく生きられるようになるでしょう。
「みんな違って、みんないい」
この言葉が家庭の当たり前の空気になったとき、子どもは安心して自分らしくいることができます。 そして同じように、自分とは違う他者のことも心から尊重できる人に育っていくでしょう。
その多様性を愛する心が、これからの時代を生きるお子さんへの最高の贈り物です。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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