電車で…「向き変えちゃお」4人席を勝手に“2人席”にする学生。直後⇒隣の乗客が放った【一言】に学生赤面…

強制的にボックス席！？車内を救った「関西弁の一喝」

先月の仕事帰り、とある路線の快速電車に乗っていたときのことです。その電車は、座席の背もたれを動かして「向き」を変えられるタイプでした。

私は進行方向を向いた「2人がけ」の席に座っていました。前の座席の背もたれが壁になっているので、視界に他人は入らず、静かで落ち着ける席です。

しばらくすると、私の前の座席（4人がけのボックス席仕様になっているエリア）に、制服姿の男子学生が2人乗ってきました。どうやら彼らは向かいの席が空いたタイミングで、自分たちの席を2人席に変えたくなったようです。

「ここ、向き変えちゃお！ 2人席にして使おうぜ」

学生の1人がそう言うやいなや、すぐ後ろに私が座っているかどうかも確認せず、勢いよく座席の背もたれを「バタン！」と手前に倒してきました。

その瞬間、私の目の前にあった「壁」がなくなり、座席は向かい合わせの4人席仕様に早変わり。あまりの急展開に絶句していると、勢いよく背もたれを倒した学生とバチッと目が合いました。

「あ……」

学生は呆然とし、私は硬直。車内にものすごく気まずい沈黙が流れます。

そのときです。通路を挟んで隣の席に座っていた男性が、コテコテの関西弁でズバッと言い放ちました。

「自分ら、まずは後ろを確認せえへんとアカンなあ。めっちゃ気まずなるで？」

そのユーモアがありつつも的確すぎる一言に、学生たちは顔を真っ赤にして「す、すみません！」と即座に席を元に戻しました。凍りついた空気を一瞬で変えてくれた男性に、私は心の中で「言ってくれてありがとう……！」と盛大な拍手を送りました。

（男性/25歳/会社員）

電車やバス、駅のホームなど、たくさんの人が利用する公共の場所。誰もが使う場所だからこそ、ちょっとしたマナーや気遣いが必要ですよね。

みんなが気持ちよく利用できるよう、日頃から思いやりの心を持って過ごしたいものです。

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。