かんしゃくは言葉にできない心の叫び。そのメッセージを読み解き、寄り添うことが大切。

かんしゃくは言葉にできない心の叫び。そのメッセージを読み解き、寄り添うことが大切。
スーパーの床で手足をばたつかせて泣き叫ぶわが子。 周りの冷たい視線が突き刺さる。 親としては辛い瞬間ですよね。 「どうしてこの子はこうなの」 そう自分と子どもを責めてしまう前に。 その激しい嵐のようなかんしゃくは、言葉にできない子どもの心の叫び「SOS」なのかもしれません。
目次

1. かんしゃくは、言葉の“洪水”

幼い子どもはまだ、自分の複雑な気持ちを上手に言葉にすることができません。 「悔しい」「悲しい」「疲れた」「思い通りにならない」

そうしたたくさんの感情が心の中で洪水のようにあふれ出したとき、行き場のないエネルギーが、かんしゃくという形で体に現れるのです。 それは親を困らせるためのわがままではありません。

言葉のダムが決壊してしまった、自然な心の反応です。 まずはその子の心の状態を理解してあげましょう。

2. 親の役割は「消火」ではなく「避難誘導」

かんしゃくの炎が燃え盛っているとき、親はつい「やめなさい!」とその炎を力で消し止めようとしてしまいます。 しかし、それは火に油を注ぐようなものです。

親の本当の役割は消火活動ではありません。 まず子どもが自分や他人を傷つけないよう、安全な場所へ移動させる「避難誘導」です。

そして親自身もその炎から少し距離を置く。 冷静さを保つことが何よりも大切です。

3. 嵐の中では言葉は届かない

かんしゃくのピークにいるとき、子どもの脳は感情の嵐に支配されています。 そんな状態で「こうでしょ」「ああでしょ」と正論を言い聞かせても、その言葉は子どもの心には全く届きません。

親にできることはただ1つ。 嵐が過ぎ去るのを静かに待つことです。

何も言わずにただそばにいる。 「1人じゃないよ」という無言のメッセージが、子どもの荒れ狂う心を少しずつ穏やかにしていきます。

4. 気持ちを「言葉」にしてプレゼントする

嵐が少し静まってきたら、親が子どもの気持ちを「言葉」にしてプレゼントしてあげましょう。 「そっか、あのおもちゃでもっと遊びたかったんだね。おしまいって言われて、悲しかったんだね」

自分のぐちゃぐちゃだった気持ちに親が名前をつけてくれる。 その経験は子どもに「わかってもらえた」という深い安心感を与えます。

そして自分の気持ちを言葉で表現するための、大切な練習にもなるのです。

5. 親も自分の心を守っていい

子どものかんしゃくを受け止めるのは、親にとっても心身をすり減らす大変なことです。 怒りや無力感を感じて当たり前です。

もしどうしてもつらいときは、子どもの安全を確認した上で、そっとその場を離れてもいいのです。 別の部屋で深呼吸を1つする。

親が自分の心を守ることは、決して悪いことではありません。 それはまた笑顔で子どもと向き合うために必要な、いい選択なのです。

まとめ

かんしゃくは子育ての中で避けては通れない道です。 それは子どもの心が豊かに成長している証でもあります。

その激しい心の叫びに、親がどう寄り添うか。 その経験の積み重ねが、おやこの間にどんな嵐にも負けない、揺るぎない信頼関係を築いていきます。

大変な今この瞬間も、いつか必ず懐かしく笑って話せる日が来ますので、安心してくださいね。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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