生まれたばかりの赤ちゃんは、脳の機能がまだ未発達なため、自分の意志で身体を自由に動かすことができません。この時期に自分の身を守り、生存するために備わっているのが原始反射です。
原始反射は、脳幹にコントロールされています。 子どもの成長とともに脳や神経系が発達し、徐々に自然と消えていくのが特徴です。
モロー反射は、外部からの予期せぬ刺激に対して見られる反射です。 大きな音や、抱きおろしなどで急に頭が下がったときなどに起こります。
驚いたように手足をビクッと広げ、その後何かに抱きつくような動きをすると言われています。 これは生後すぐの正常な反応で、生後4ヶ月から6ヶ月頃までに自然に消失することが多いです。
把握反射は、子猿が母猿にしがみつくために備わっていた反射の名残だと考えられています。 手のひらを触るとぎゅっと握りしめる「手掌(しゅしょう)把握反射」と、足の親指の付け根を押すと足の指が内側に曲がる「足底把握反射」の2種類があります。
手掌把握反射生後5〜6ヶ月頃までに消失し、その後、自分の意思で物を掴むことができるようになります。
一方、足底把握反射は、足の親指の付け根を押すと指が内側に曲がる反射です。 生後9〜10ヶ月頃まで比較的長く残るのが特徴ですが、この反射が消失することで、赤ちゃんは立ったり歩いたりする動作へと移行できるようになります。
手掌把握反射は乳児健診の確認項目です。 もし反射が弱いなど気になることがあれば、早めに医師に相談することが大切です。
吸てつ反射は、乳首や指などを口にくわえると、規則的に舌を動かして吸い付く反射です。 胎児期から見られます。
この反射があることで、赤ちゃんは生まれてすぐに母乳やミルクを飲むことができる、哺乳にかかわる非常に重要な原始反射です。 おなかが空くと強くなり、満腹になると弱くなる傾向があるようです。
赤ちゃんにだけ見られる原始反射は、見慣れない動きに病気かと心配になるかもしれません。 しかし、これは赤ちゃんが生きるために備わった大切な機能です。
そのほとんどは成長とともに自然と消えていきます。 限られた期間しか見られない、かわいい姿として温かい目で見守ってあげてください。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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