学習指導要領で掲げられている「生きる力」においては、「思考力」「判断力」、そして「表現力」の3つが特に重視されていると聞きます。
子どもたちが持つ知識を活かして柔軟に思考し、問題に対して適切な判断を下し、さらにそれを他者に正確に伝える能力が求められています。
表現力とは、すなわち「自分の気持ちや考えを相手に伝える力」のことだと定義されています。 どんなに優れた思考力や判断力を培ったとしても、それを適切に表現する力が伴わなければ、その能力が社会で活かされずに終わってしまう可能性があります。
正確に気持ちを伝えることは大人でも難しいため、子どものうちから意識的に表現力を養うことが大切です。
表現力を高めるためには、声のトーンや動作、姿勢、表情など、非言語的な要素も含めて、自分の気持ちを聞いている人に伝える方法を学ぶことが有効です。 この動作を効果的に学べるのが、ダンスや歌、演技といった活動です。
ダンスや歌、演技では、まずその作品や役割の背景を深く理解することが求められます。 その上で、与えられた振り付けやセリフを、あたかも自分自身の内側から自然に発生したものとして表現しようと昇華させることで、自然と表情やしぐさに説得力が生まれるでしょう。
表情や動きだけでなく、自分の考えを言葉に変える表現力も重要です。
この力を養う近道は「語彙を増やす」ことです。 語彙が増えれば、感情をより正確かつ具体的に表現できるようになり、伝えたいことが伝わりやすくなるでしょう。
語彙を増やすには、たくさんの本や新聞を読むことが有効です。 インプットした語彙を定着させるためには、アウトプットの機会が必要です。
そこで日記を書くのがおすすめです。 誰からも指摘されず、自由に表現できる日記は、表現力アップのための良いトレーニングとなります。 親御さんは、子どもが見てほしいとき以外は口を出さず、共感や感想を伝えるに留めることが大切です。
表現力は問題解決や意見交換など、子どもたちにとって一生涯必要となるスキルです。
学校だけでなく、家庭内でも、日々の会話を通じて自分の気持ちを表現する練習を培っていけるように、おやこでコミュニケーションを楽しむ時間を持つことが大切です。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
おやこのへや編集部
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