ママ友関係は焦ってつくるものではありません。 特に入園したばかりの頃はまず園で顔を合わせる人には、笑顔で「おはようございます」「さようなら」と挨拶をすることから始めてみませんか。
もし余裕があれば「今日は寒いですね」「〇〇くん元気になりましたね」といった、当たり障りのない一言(+α)を添える。 このささやかで丁寧な関わりが相手に安心感を与え「この人は話しやすそうな人だな」という第一印象をつくってくれます。
無理に深い関係を目指さなくても、この心地よい浅瀬の関係だけで基本的には十分です。

ママ友との会話で最も多いのはやはり子育てに関する情報交換です。 「どこの小児科がいい?」「習い事どうしてる?」それはとても有益で助かる情報源になります。
ただし注意したいのは、その情報がいつの間にか「うちの子はまだ〇〇ができないのに…」という「比較」や「誰々さんちはこうらしいよ」という「噂話」にすり替わってしまうことです。 それは心を消耗させるだけです。
園でのお子さんの様子や発達について一番確かな情報を持っているのは、毎日見ている保育士です。 気になることはママ友ではなく、まず私たちに聞いてください。
子育ての価値観は家庭の数だけあります。 食事の方針、しつけの考え方、教育への熱意。それは驚くほど多様です。
ママ友と話しているとその「違い」に戸惑ったり、ときには自分のやり方を否定されたように感じて落ち込んだりすることもあるかもしれません。
でも、それでいいのです。 みんな違って当たり前です。 その大前提に立てば、他の家庭のやり方に心を揺さぶられる必要はありません。
大切なのは周りに合わせることではなく「我が家はこうありたい」という自分たちの軸をしっかり持つことです。
どんなに気をつけていても人間ですから、どうしても「この人とは合わないな」と感じる相手は出てきます。 そんなとき無理をして関係を続ける必要は全くありません。
挨拶はきちんとする。でもそれ以上の深い話は避ける。グループでの会話に無理に入っていかない。
自分の心を守るためにそっと距離を置く。それは決して悪いことではありません。 むしろ自分にとって心地よい人間関係を選ぶという、大切なスキルなのです。

実は私たち保育士は、保護者の方々の人間関係の潤滑油としてもお役に立てることがあります。
「〇〇さんともう少し話してみたいけれどきっかけが…」
「ちょっと誤解されているようで困っている」
そんなささいな悩みでも私たちにこっそり打ち明けてみてください。 私たちはたくさんの保護者の方々と日々接しています。
客観的な視点から何かアドバイスができたり、誤解を解くための橋渡し役になれたりすることもあるかもしれません。 一人で抱え込まず頼れる存在として私たちを使ってください。
ママ友は子育てを豊かにしてくれる素敵な存在になり得ます。でもそれは決して必須科目ではありません。 いなくても大丈夫。いても、浅くても大丈夫。
一番大切なのは、あなたが無理なく心地よいと感じられる距離感を見つけることです。 周りに振り回されず自分らしいペースで子育てを楽しむこと。
よそはよそです。そして、それが何よりも大切です。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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