おへそは胎内で生命維持に欠かせない血管が通っていた部分であり、誕生後も感染を防ぐための特別なケアが必要です。 へその緒が取れた後もしばらく消毒を継続することが推奨されるため、退院時には病院から消毒期間の指示を受けることが多いでしょう。
入院中に助産師や看護師によるケア方法を見学したり指導を受けたりしておくと、退院後も落ち着いて対応できますよ。
おへそのケアは、沐浴後に行うのが清潔を保ちやすいのでおすすめです。 病院や地域、または赤ちゃんの状態によって指示が異なる場合はそちらを優先してください。
基本的な手順としては、まずケアを行う人の手を清潔にしてよく乾かし、古いガーゼなどが残っていたら優しく取り除きます。 その後、消毒液を浸した綿棒やガーゼでへその緒の付け根を中心にまんべんなく消毒すると良いでしょう。
消毒液が乾いたことを確認したら、新しい清潔なガーゼを当てて保護します。 このとき、固定用のテープを毎回同じ位置に貼ると肌荒れの原因になりかねないため、斜め方向などにずらしながら固定すると安心です。
おむつがおへその部分に当たってしまう場合は、おむつをしっかり当てた後に少し折り返すといった工夫をすると良いでしょう。
へその緒は無理に引っ張ってしまうと、出血や痛み、炎症を引き起こす可能性があるため絶対に避けましょう。 「早く取れてほしい」と思っても、自然に脱落するのを待つようにしましょう。
また、へその緒の根元のくぼみを消毒したい場合は、へその緒を引っ張らず、反対方向に皮膚を伸ばすようにすると、隅々まで消毒できます。
おへその処置は沐浴後に行うのがおすすめですが、ガーゼがおむつや衣類に触れて外れてしまうこともあるかもしれません。 外れたガーゼは、一見汚れていないようでも雑菌が付着している可能性があるため、その都度、清潔な新しいガーゼに交換する必要があります。
おへそ周りにガーゼのカスが残る場合も、雑菌繁殖の原因になるため、沐浴でふやかした後に優しく取り除くのがおすすめです。
毎日のお手入れを続けていても、感染症にかかってしまう可能性はゼロではありません。 そのため、日々のケアの際に、「出血の有無」「気になる臭いの有無」「膿の有無」などを観察する習慣をつけることが大切です。
もし、滅菌ガーゼで5分ほど押さえても出血が止まらない場合や、嫌な臭いが強まってきた場合、またはへその緒の周りに黄色みがかった液(膿)が出ている場合は、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
新生児のおへそは、ママとのつながりを象徴する神秘的なものですが、そのケアに不安を感じる親御さんも多いかもしれません。 もしへその緒が退院までに取れなかった場合は、医師や助産師に直接ケアの方法について質問して不安を解消しておくと良いでしょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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