ずりばいとは、うつ伏せの状態でお腹を床につけ、手足や肘を使って進む移動スタイルです。 お腹が浮いているハイハイとは異なり、体全体を使って進むのが特徴で、多くの赤ちゃんがハイハイへの移行段階として経験します。
ずりばいをたくさん行うことで、腕や腹筋、背筋など全身の筋肉が使われ、体の使い方が上手になります。 また、手で体を支えたり、腰でバランスを取ったりする経験を積み重ねるため、その後のつかまり立ちや歩行など、運動機能の発達がスムーズになります。
自分で移動できることで好奇心も旺盛になり、赤ちゃんの世界が大きく広がる喜びにつながります。
赤ちゃんが楽しくずりばいをマスターするためには、周囲からのサポートと環境の整備が大切です。 まず、安全で快適な床の環境を整えましょう。
フローリングのように滑りやすい、または固い床を嫌がる赤ちゃんもいるため、コルクマットや畳、カーペットなどの適度な弾力性のある床がずりばいに適しています。
また、誤飲や怪我を防ぐためにも、床にはなるべく物を置かない状態にしておくことが望ましいです。
ずりばいは遊びを通して自然に促すのが一番です。
この時期の赤ちゃんは、人の区別がつき始めているため、親御さまが優しく呼びかけることで「近づきたい」という気持ちが動きのきっかけになることがあります。 また、大好きなおもちゃを少し離れた場所に置いて、手を伸ばした拍子に体が前に進むという経験をさせてあげるのもおすすめです。
もし、なかなか動き方が掴めないようであれば、うつ伏せの状態で赤ちゃんの足の裏を優しく押してあげると、その反動で前に進む楽しさを味わうことができます。 うつ伏せの姿勢を嫌がる場合は、まず顔を長く上げられるように慣れさせて、筋力をアップさせることから始めましょう。
赤ちゃんの運動発達には個人差が大きいため、ずりばいをしないからといって心配したり、無理強いしたりする必要はありません。 今回ご紹介した環境づくりやサポートの方法を参考に、あくまで「遊びながら」の気持ちで、お子さまのペースに合わせて楽しく成長を見守っていきましょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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